昨季は2位フィニッシュのG大阪、宮本恒靖監督は「結果につながるサッカーをしたい」
26日に2021シーズンの開幕を控える明治安田生命J1リーグ。その開幕を前に、全20チームの監督と代表選手がオンラインでのメディア取材に応じた。
例年であれば、選手や監督が一堂に会して開幕前に「Jリーグキックオフカンファレンス」が行われる中、今シーズンは新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響も踏まえてオンラインで実施。開幕カードごとに監督、選手が登場して取材に応対した。
ガンバ大阪を率いて4年目を迎える宮本恒靖監督。すでに富士ゼロックス・スーパーカップを戦い公式戦はスタートしている状況だ。
宮本監督は「ゼロックスを1つ戦って公式戦はスタートしましたが、まだまだ詰めないといけないところはあります」とコメント。「そういったところを意識しながら、シーズンの立ち上がりからやってきたことを開幕戦でも出せるようにしたいです」と語った。
また「リーグ戦の開幕を楽しみにされているファンの方がたくさんいると思うので、そういった人たちにサッカーは良いなと改めて思ってもらえるような試合を展開できればと思います」とコメント。アウェイでの開幕となるが「我々はアウェイですけれどもしっかりと良い準備をして、結果につながるサッカーをしたいと思っています」と語った。
G大阪は開幕戦でヴィッセル神戸と対戦。今シーズンはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)にも出場するが、ここまでの手応えについては「ケガ人がいたり外国人選手の再入国で隔離期間があったりと、メンバーが揃わない中でのプレシーズン、キャンプになりました」とコメント。「その中でも選手たちが今年やろうとしていることをしっかりと取り組んでくれたというのはあると思います」と意欲高く選手たちが臨んでくれていると語った。
また、「仕上がりというのは、もっともっと上げていかないといけませんが、体のコンディションとしてはそれぞれが良い状態にあるとみています」とし、「パワーアップした点というには、新加入選手も少しずつチームになれてきてコミュニケーションも取れていると思いますし、しっかりと長いシーズンでパワーを出していってもらいたいと思います」と、選手のコンディションも整い、良い状態であると語った。
開幕戦の相手である神戸については「個人の力で試合を動かせる選手が前線に揃っていると思います。もちろん中盤でボールを動かせる選手、ハードワークできる選手がいる。ディフェンスラインにはしっかりとした強さ、高さのある選手が揃っている。バランスが取れたチームだとみています」と高い評価を与えた。
また、「昨年のACLの戦いを通してチームとしての経験も積んでいると思うので、そのチームに対して我々がどう戦いを挑んでいけるのかを考えて開幕戦を迎えたいと思います」と語り、かなり警戒して神戸戦に臨むとした。
この日は神戸の三浦淳寛監督との合同会見だったが、S級ライセンスの同期であり、現役時代は日本代表としても共に戦った仲だ。
三浦監督については「S級もそうでしたし、選手としてもいろいろな時間を共有させていただいた先輩で、アツさんが最初は強化担当という立場にいらっしゃったのが監督ということで、仕事内容に関してどういうものだろうというのは見せてもらいました」と昨シーズンの仕事ぶりをチェックしていたとのこと。
「アツさんの普段から出しているようなコミュニケーションを上手にとりながら若い選手であっても、ベテランの選手であっても、うまくチーム作りをされているなという印象は受けました」と選手との関係が非常に良いと語った。
また、「ACLという難しい大会でもチームに一体感を持たせた試合運びだったり采配をされていると見ています。アツさんがお話ししてくれましたが、お互いがお互いを意識することは間違いないと思いますし、そういった中で自分が取り入れられるものは取り入れたいと常日頃から思っています。そういった先輩であるのは間違いないです」と、三浦監督に続いて宮本監督も相手をべた褒めした。