【G大阪】今オフの補強満足度はD…宮本恒靖監督継続路線進める

スポーツ報知のサッカー担当記者がG大阪の今オフの補強満足度をAからEの5段階で評価した。就任4年目となる宮本恒靖監督(43)の下で継続路線を進むG大阪は、必要戦力をピンポイント補強した。

昨季は安定した守備をベースに2位と躍進したG大阪だが、今季の課題は昨季リーグ9位の46ゴールに終わった得点力の改善だ。天皇杯決勝で川崎に敗れた後、宮本監督も「守備で失点しないところに加え、攻撃ももっと高めないといけない。もう一段階、二段階、高いものをつくりあげていかないと」と語っており、得点力アップに向けた補強が最優先された。

目玉補強は17日時点では未発表も、獲得が決定的となっているFWレアンドロ・ペレイラ(29)だ。昨季は広島で15得点を挙げたストライカーは、190センチの長身に加え、左右両足からのミドルシュートも備え、ひとりでゴールを生み出す能力を持つ。しかし、広島関係者によると、コンビネーションを絡めた攻撃を好むペレイラは周囲に要求する自己主張も強く、前所属の松本、広島でもフィットまでは時間を要したという。このストライカーをいかに早くチームに組み込むかが、ポイントとなるはずだ。

一方、ACLを戦う面で懸念されるのが選手層だ。センターラインは中盤に韓国代表MF朱世鐘、センターバックにも大学屈指のDF佐藤瑶大を加え、充実。一方で右サイドはDF高尾、MF小野瀬のバックアッパーが手薄に映る。コロナ禍による財政難の中、主力を残した上での大量補強は現実的ではないが、必要最小限にとどまる現時点の補強満足度は「D」。才能ある若手たちがチャンスをつかむ余地を残したともいえるが、移籍市場が閉まるまで新たな補強も模索するはずだ。

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