【G大阪】2位死守も抱える不安。なぜ宇佐美貴史は湘南戦でベンチ外だったのか?宮本監督の回答は…
直近2試合の課題、ゲームへの入り方は克服
[J1リーグ31節]湘南1-2G大阪/12月6日(日)/BMWス
ガンバ大阪は、前々節・川崎戦(0-5で敗戦)では22分に、前節・鳥栖戦(1-1)では11分に先制を許しており、ゲームへの入り方が課題として浮かび上がっていた。
そんななか迎えた湘南戦では、立ち上がりから倉田秋と福田湧矢の両アウトサイドが前線からのプレスを上手くハメて、7分に先制点を奪った。
試合後に取材に応じた宮本恒靖監督も「狙い通りだった」と前線からの良い守備で先制点を奪い、いい形でゲームに入れたことを喜んだ。
その後は相手に押し込まれる時間が増え、同点とされるが、指揮官が「身長差を活かしたいというのもありましたけど、単純にストライカーを2枚置くことで得点を奪いたいという意図もありました」とこの日先発で送り出した渡邉千真とパトリックの2トップが攻撃陣をリードし、後者が決勝弾を決めた。
課題を克服し、天皇杯への挑戦権を手繰り寄せたG大阪だが、終盤戦でもう一つの壁に直面している。
エースとしての働きが期待される宇佐美貴史をはじめ、キム・ヨングォン、小野瀬康介、井手口陽介などこれまでチームを支えてきた選手たちが故障やコンディション不良でこの試合ではベンチ外となっていた。
宇佐美の不在について質問を受けた宮本監督は、「大きな怪我ではないが、少し問題を抱えていて、この試合に間に合わなかった」と苦しい台所事情を明かした。
それでも、「チーム全体で、全員の力で乗り切るしかない。連戦が多いシーズンで最後にこうして怪我人が増えるのは、残念ではありますが、致し方ない部分もある」とし、この試合終盤に送り出したMF奥野耕平、MF川﨑修平、FW塚元大などユース出身の若武者たちの飛躍にも期待を寄せた。
宮本監督は「次の試合は少し空きますから、残り試合、その先を見据えながら」と元日の天皇杯決勝まで戦い抜く意気込みを見せた。
次節・32節をすでに消化しているG大阪の次戦は、12月16日の第33節・横浜FC戦となる。