G大阪“和製メッシ”17歳中村仁郎あえて「王様」
ガンバ大阪U-23チームでJ3に出場している、現在高校2年のMF中村仁郎(17)が27日、オンラインで取材に対応した。“和製メッシ”とも呼ばれる左利きのドリブラーで、U-16日本代表経験もある。G大阪ユース所属ながら2年連続で2種登録され、Jリーグに出場を続ける売り出し中の選手だ。
J3では昨季18試合3得点、今季はここまで5試合1得点。大人のプロに交じってプレーしているが、自己評価は低い。
「自分は得点、アシストが残らないとチームに貢献できない選手。どの試合でも何回かは自分のプレーを出せるが、ロストも増えてしまう。同世代との試合のように、王様にならないといけない」。あえて“王様”という言葉を使い、絶対的な存在になることを目標に掲げた。
ドリブルは一級品だが、そのドリブルに固執しすぎて、最大の武器であるシュート力を二の次にしていたという。
「ドリブルだけだと相手は消してくるし、もっと自分の一番のシュート力を生かしたい。自分ではあまり感じてなかったが、今思い返せば他の人より、キックが優れていたと思うし、どんな角度でもミドルシュートを決めていた」
U-23チームを指揮する森下仁志監督(48)から最近指摘されて、認識を改めたという。
現在高校2年だが、目標は一刻も早くプロ契約を結ぶこと。現在高校3年のFW唐山翔自(18)も、ユースを1年早く卒業し、今季から飛び級でプロ契約を結んでいる。
「翔自君や堂安選手(ビーレフェルト)のように(G大阪ユースの選手は)飛び級が多いので、僕も飛び級昇格を目指して頑張っています」
指導する森下監督は「一番の武器はシュート力。練習でもものすごいシュートを決めるから、今は右足でも練習させている。J3だとあれだけのパフォーマンスを出せているし、トップチームに近づいている」と太鼓判を押す。165センチ、59キロと体格は大きくないが、スケールの大きなプレーでプロ契約を目指す。