J1名古屋DF呉宰碩が半年プレーした古巣・FC東京戦に闘志「誰よりも待っていた」

名古屋グランパスは、2日のルヴァン杯準々決勝でFC東京と敵地で対戦する。リーグ前節・札幌戦で移籍後初先発したDF呉宰碩(オ・ジェソク、30)は、昨季FC東京で半年間の期限付き移籍を経験。サッカー人生の転機となったクラブとの一戦で成長を示し、競争率の高いサイドバック(SB)での存在感を高める。チームは1日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで非公開練習した。

さわやかなルックスの裏に、熱い思いを秘めている。呉宰碩がFC東京にいたのはわずか半年。にもかかわらず、リーグ前節から中3日での古巣戦を「誰よりも待っていた」と明かすのは、そこでの日々が特別な意味を持っていたからだ。

G大阪では2014年に3冠を達成し、夢だった韓国代表にも選出。数々の栄光をつかむ一方、時間の経過とともに「あまりモチベーションがない状況」を感じていた。そんな時にG大阪でも長く共闘した長谷川健太監督率いるFC東京からオファーが舞い込んだ。

違う仲間、違う環境に、ちょっと優しくなった指揮官。「30歳になる年に初めてJリーグでの移籍をして、いろいろと経験できた」。最終節まで優勝を争ったチームで12試合に出場。「サッカーが好き」という純粋な気持ちを取り戻す転機になったという。

「(FC東京戦に)もし出場できるのであれば、長谷川健太監督、チームスタッフ、選手に恩返しするためにもちゃんとプレーして、『あなたたちのおかげでこれぐらい成長できました』という姿を披露したい」

両SBをこなす呉宰碩らの台頭を受け、フィッカデンティ監督はここまで成瀬と吉田豊でほぼ固定していたSBをローテーションしたい考えだ。「(札幌戦で)90分間できて自信になった。ここから自分のシーズンが始まる」。勝てばクラブ最高成績に並ぶベスト4、負ければ即敗退の一発勝負。感謝の気持ちを胸に、ピッチで躍動する。

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