【J1採点&寸評】G大阪1-3FC東京|古巣相手に長谷川監督の老獪な采配が光る! ガンバは宇佐美が孤軍奮闘も自滅…
G大阪――パスミスを繰り返し自滅気味の失点
【チーム採点・寸評】
G大阪 4.5
ミスから失点した浦和戦の反省が全く活かされず。宇佐美のゴールで追いついたが後半、ミスで守備が決壊した
【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5
DF陣だけでなく、東口自身もつなぎで怪しい場面があった。苦手のPKはコースを読んでいたのだが。
DF
3 昌子 源 4.5
試合勘の問題なのか、先制点につながる痛恨のパスミス。永井の速さにも手こずり、安定感はなし。
4 藤春廣輝 4(83分OUT)
痛恨だった3失点目を生むパスミスはあまりにも不用意。前半終了間際の幻のゴールは不運だった。
5 三浦弦太 5
1失点目は最終的に三浦のパスが短く永井に狙われた。局地戦で懸命に戦い続ける姿勢はあった。
27 高尾 瑠 5.5(68分OUT)
ウイングバックでアグレッシブに仕掛け、ゴール前にも顔を出したが逆起点となるパスミスは減点。
19 キム・ヨングォン 5(80分OUT)
3バックの中で最も安定。D・オリヴェイラにも負けず守備に奮闘も、痛恨のPKを献上してしまった。
G大阪――宇佐美に5試合ぶりのゴール。好プレーで牽引したが…
MF
8 小野瀬康介 5 .5
インサイドハーフとWB、右SBを試合中にこなした。ミスは少なかったが、もっと攻めで怖さが欲しい。
15 井手口陽介 5.5
宇佐美の同点弾につながる縦パスで攻めのスイッチを入れる。アンカーではこじんまりしつつも要所は締めた。
21 矢島慎也 5.5(80分OUT)
井手口との好連係で攻撃を組み立てた。後半、高萩のポジションチェンジで消された感は否めない。
FW
33 宇佐美貴史 6.5
5試合ぶりのゴールは見事だった。得点で弾みがつき、鋭いクロスや得点意識も見せ攻撃を牽引した。
9 アデミウソン 5.5(68分OUT)
評価されるべきは宇佐美の得点をお膳立てしたパスのみ。全体的に相手への脅威になるプレーは少ない
交代出場
MF
10 倉田 秋 5.5(68分IN)
ゴール前に顔を出す意識もあり、復調の兆しもあるが、投入時点で流れはチームになかった。
FW
39 渡邉千真 5.5(68分IN)
絶好の同点機を林のビッグセーブで阻まれる。相手が嫌がるところに入って行くことはできていた。
FW
11 小野裕二 ―(80分IN)
投入直後に痛恨の3失点目。慣れないボランチで守備も意識しながら、つなぎ役としても機能
FW
18 パトリック ―(80分IN)
ポスト直撃のシュートもあったが、空回り気味で不用意なファウルで流れを潰す場面も。
MF
14 福田湧矢 ―(83分IN)
藤春の低調さで急遽投入。パワープレーの時間帯にはクロスも供給し、守備でも破綻せず。
監督
宮本恒靖 5
後半、システムを変更してきた長谷川監督の策に対応できず。不運な2失点目だが、その後の交代も奏功せず。
FC東京――影のMOMはビッグセーブ連発の守護神
【チーム採点・寸評】
FC東京 7
鬼門だったパナスタで、中2日を感じさせないタフな試合を披露。自慢の攻撃陣が機能した。前節の広島戦とは異なる攻撃的な守備で狙い通りの得点。全員のハードワークがもたらした勝利だ。
【FC東京|チーム採点・寸評】
GK
33 林 彰洋 7
前半パンチングミスでピンチを招くも、後半はビッグセーブを連発。影のMOMと言ってもいい。
22 中村拓海 6
スプリント26回は両チームを通じて2位。単に走るだけでなく、クレバーに対応していた。
3 森重真人 6.5
宇佐美の得点の場面ではやや寄せが遅れたが、要所を締めてオマリをうまくリードした。
32 ジョアン・オマリ 6
反則スレスレの時もあったが、出足の良い潰しで貢献。イエローカードをもらっても遠慮なし。
37 中村帆高 6(61分OUT)
序盤は押し込まれたが、徐々に積極的に攻撃にも絡む。ただ、もう少し精度が欲しいところ。
MF
45 アルトゥール・シルバ 6.5
時に強引でやや汚いプレーもあったが、危険地帯を察知し、必ず芽を摘むという決意を感じた。
8 高萩洋次郎 6(61分OUT)
後半トップ下にスイッチし、高い位置でプレーすることでG大阪の脅威に。やや疲れたか。
31 安部柊斗 6.5
先制点につながるボール奪取を含めて、常にアグレッシブだった。ボランチとしても奮闘した。
FC東京――3トップ+アダイウトンがガンバ守備陣の脅威に
FW
11 永井謙佑 6.5(70分OUT)
安部のパスに反応し、東口の飛び出しを誘発。その直前の昌子のミスも永井のチェイスがきっかけだ。
9 ディエゴ・オリヴェイラ 6.5(80分OUT)
ガンバキラーの本領発揮。決して簡単ではないシュートを冷静に決める。守備も献身的だった。
20 レアンドロ 7
後半はトップ下でもプレーし、アダイウトンのPK奪取につながるパスを出す。キックも冷静に決めた。
交代出場
DF
6 小川諒也 6(61分IN)
うまく試合に入り、守備では破綻せず。攻め上がりは自重したが、面白いボールも供給した。
MF
28 内田宅哉 6(61分IN)
無理に突破することはなかったが、タイミングを見て前線に顔を出し、攻守で役割を遂行した。
MAN OF THE MATCH
FW
15 アダイウトン 7(70分IN)
先発の3トップに負けない武器を証明。投入直後に鋭い抜け出しでPKを誘発。駄目押し点も見事だ。
DF
4 渡辺 剛 ―(82分IN)
2点のリードを守り切るべく、5バックの一角で投入され、警告は受けたが点をやらない意思を見せた。
監督
長谷川健太 7
老獪な指揮官のシステム変更が後半奏功。アダイウトンも投入直後にPKを得て采配的中。逃げ切りへの選手起用も適切だった。