レオナルド5戦連発の浦和がG大阪のミスを突いて3ゴール! 今季2度目の連勝飾る《J1》
明治安田生命J1リーグ第11節の1試合が19日にパナソニック スタジアム 吹田で行われ、ホームの浦和レッズがガンバ大阪に3-1で勝利した。
1試合未消化ながら勝ち点19で3位のG大阪は15日に予定したサガン鳥栖との前節が中止となり、中10日で迎えるJ1リーグの試合に。今季初欠場のキム・ヨングォンの代わりに高尾を2試合ぶりに先発起用したほか、宇佐美と渡邉の2トップを選択した。一方、浦和は前節のサンフレッチェ広島戦を3試合ぶりの白星で飾り、勝ち点17で6位。今節に向け、柏木が欠場したものの、負傷離脱が続いた興梠がベンチ入りした。
試合は立ち上がりからG大阪がボールの主導権を握り、自陣で守りを固める浦和を揺さぶる。そのG大阪は守備陣の連携ミスから許した4分に失点のピンチを昌子の好ブロックで凌いだなか、11分に右サイドからカウンター。右サイドの小野瀬が中央にパスを出すと、バイタルエリア中央から宇佐美がコースを狙い澄まして右足を鋭く振り抜くが、惜しくもクロスバーを叩いてしまう。続く16分にも宇佐美がフィニッシュに持ち込むが、GK西川の牙城を崩せない。
守勢の浦和だったが、入りから徹底する高い位置からのプレッシングがゴールに繋がる。24分、ボックス右のレオナルドが鋭い切り返しから左斜めのマイナス方向にパス。反応した関根がダイレクトでボールを左に流し込み、先制する。さらに、33分には高尾のミスパスを高い位置で拾った長澤がボックス右に浮き球パスを通そうとすると、藤春の手にあたり、PKのチャンスを獲得。キッカーのレオナルドが5戦連発となるゴールを決めて、G大阪を突き放した。
反抗に出たいG大阪は左サイドの宇佐美を起点にした攻めに転じると、38分にクロスのこぼれ球に反応したボックス左の井手口が至近距離から押し込みにかかるが、Gk西川がブロック。その後も攻め立て続けるが、追加点を手にしてより余裕が出た浦和にボールを奪われ、カウンターを許すなど、苦しい戦いを強いられる。すると、ハーフタイム明けから遠藤とアデミウソンを投入すると、布陣も4バックにシフト。攻勢を強めるが、最後の精度を欠き続ける。
後半も守りの時間帯が続いた浦和だったが、57分にしたたかに相手のミスからゴールをゲット。敵陣左サイドの昌子が出した横パスが遠藤に渡らず、流れると、カットした長澤が前線に浮き球パスを供給する。これに反応した三浦の処理ミスを見逃さなかった武藤がボックス左から左足シュートをゴール右下に決め切り、浦和が3点目を奪取。流れ的にG大阪の時間が続く試合だが、相手のビルドアップからのミスを突き続けた浦和が大量リードする。
今季最多の3失点を喫して、完全に後がなくなってしまったG大阪だが、60分に左CKのチャンスを獲得すると、キッカーの宇佐美がゴール前でなく、バイタルエリア中央のフリースペースにクロスを供給。これに反応した井手口が右足ダイレクトの強烈なシュートを突き刺して、1点を返してみせる。すると、倉田、福田、パトリックを立て続けに投入。1点を返した流れに乗じて、さらなる反撃に転じるが、守備の意識を強めた浦和を崩せない。
その浦和はG大阪の猛反撃を受けるが、汰木、杉本、柴戸、岩波の交代カードを立て続けに切り、5バックで守りに入ると、後半アディショナルタイム5分も凌いでタイムアップ。上位のG大阪を見事に叩き、今季2度目の連勝を達成した。