大島の鮮烈弾で勝負あり! 川崎がG大阪との大一番をしたたかに制し、クラブ新記録の7連勝を達成!

試合巧者ぶりを際立たせ、後半開始早々に均衡を破る

[J1リーグ第8節]G大阪 0-1 川崎/8月1日/パナスタ

4連勝の2位ガンバ大阪が6連勝の首位・川崎フロンターレをホームに迎え撃った一戦は、キックオフ直後から見応えたっぷりの攻防戦が繰り広げられた。

互いに連動性の高いハイプレスで敵パスワークの起点を潰しにいく。中盤で激しい攻めぎ合いが続くなか、徐々にペースを握ったのがG大阪だ。井手口、小野、矢島らが川崎のスイッチャーである田中、大島に襲い掛かってパス精度を微妙に狂わせ、川崎自慢の波状攻撃を分断。マイボールにしては素早くサイドに展開して、効果的な攻めを構築する。

CKやFKからゴール機会をうかがい、20分には相手のパスをカットした小野瀬のショットが右ポストを叩いた。飲水タイム後はにわかにポゼッションで劣勢に立たされるも、3バックが中央で堅陣を築き上げてチャンスを与えない。逆に39分にカウンターから宇佐美が渾身の一撃を放ち、GKチャン・ソンリョンに冷や汗をかかせた。川崎のお株を奪うハイプレス・スタイルを貫き、一歩も引かない五分の展開に持ち込んだ。

状況を好転させたい川崎は後半頭から脇坂に代えて三笘を投入し、家長をインサイドに移して中盤の構成力を強化。すると48分、先制に成功するのだ。三笘との連携でバイタルエリアに入り込んだ大島が、20メートルの位置からダイレクトで右足を一閃! これが相手GK東口にとってノーチャンスな弾道でゴールに突き刺さり、あっさりとリードを奪った。

先制されたG大阪だが、慌てることなく自陣から丁寧にボールをつなぐ。より縦へのクサビのボールを積極的に打ち込み、宇佐美を中心にアタッキングサードでアイデアを持ち寄っては、川崎守備陣を崩しにかかった。60分には小野に代えて倉田を投じ、システムを4-4-2に変更して攻撃のギアを一段階上げる。さらに宮本監督は65分、遠藤と福田を送り出す攻撃的采配で、ピッチにメッセージを送った。

しかし──。川崎は押し込まれても常にカウンターで攻撃の手数を出し、冷静沈着なパスワークで試合のリズムを変えながら、G大阪を巧みにいなしていく。78分にはGK東口のファインセーブに阻まれるも、田中が鮮やかなミドルをお見舞いした。

終盤はパトリック、三浦を前線に配したG大阪のパワープレーに晒されるも、スコアは動かず、川崎が1-0で勝利。J1でのクラブ新記録となる7連勝を達成して、2位との勝点差を「5」に広げた。

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