明治安田生命J1リーグは26日に第7節の8試合が各地で行われた。柏レイソルがベガルタ仙台に快勝したほか、川崎フロンターレが湘南ベルマーレとの“神奈川ダービー”を制して6連勝。なお、サンフレッチェ広島vs名古屋グランパスは、名古屋から新たに2人の新型コロナウイルス感染者が出た影響で中止となっている。

■札幌 3-1 横浜FM（札幌ド）

前節横浜FCとのダービーで連敗をストップさせた横浜FMは、ボックス手前からの天野純の強烈なシュートで先制。しかし、16分に駒井善成の得点で追いつかれると、ウニオン・ベルリン（ブンデスリーガ）への期限付き移籍が決まった遠藤渓太が17分に大津祐樹との交代を強いられるアクシデントが発生する。

前年王者にとって暗雲が漂うなか、札幌は18分にもチャナティップのパスを受けた荒野拓馬がネットを揺らして逆転に成功。試合終了間際にも金子拓郎が3点目を決め切り、勝負を決定づけた。引き分け続きだった札幌が4試合ぶりの勝利を収めている。

■横浜FC 0-2 浦和（ニッパツ）

ともに連敗を喫している横浜FCと浦和の対戦。直近の試合で大量失点が目立ち守備の立て直しが求められる両者の対戦はスコアレスで折り返しを迎えるが、後半開始早々の52分にボックス左でボールを受けたレオナルドが決定力を発揮して浦和が先制する。さらに試合終了間際の93分にもボックス左からのクロスにエヴェルトンが頭で合わせて加点。浦和が3試合ぶりの勝利を収めている。

■清水 4-2 大分（アイスタ）

前節を引き分けて開幕から続いた連敗をストップさせたものの初勝利を熱望する清水が、41分に先制点を奪取。左CKの場面でファン・ソッコが頭で合わせた。さらに57分、今度は右CKの場面でカルリーニョス・ジュニオが左足で押し込んで追加点。しかし後半半ば、雷雨の影響で試合は約1時間もの中断を余儀なくされる。それでも再開早々の70分、再び右CKから立田悠悟がヘディングシュートを放ち、清水が点差を3点に広げた。84分にもヴァウドが頭で押し込んで清水がさらにリードすると、終了間際に知念慶、高澤優也が立て続けに決めて盛り返した大分から逃げ切って初勝利を飾った。

■鹿島 2-2 FC東京（カシマ）

この試合では、17位に沈むなど厳しい戦いが続く鹿島が34分にエヴェラウドのヘディングシュートで先制。しかし、45分にFC東京が左CKを獲得すると渡辺剛がニアで合わせて同点に。続く前半ATにも右CKを獲得したFC東京が森重真人の得点で前半中に試合をひっくり返す。それでも75分、遠藤康の浮き球のパスに抜け出した土居聖真が左足で決め切り、試合は再び同点。試合はそのままのスコアで終了の笛を迎え、鹿島は2戦未勝利となっている。

■柏 5-1 仙台（三協F柏）

連勝中の柏が、4試合未勝利の仙台をホームに迎えた一戦。この試合でも好調の柏が先手を打つ。20分、江坂任がボックス手前中央まで運んでラストパスを供給すると、走り込んだ仲間隼斗が合わせてネットを揺らす。さらに40分、右サイド深い位置からのクロスに反応したオルンガが頭でネットを揺らし、点差を広げる。仙台は後半開始早々に反撃。赤崎秀平の左サイドからのクロスを柏がクリアし切れずに混戦が生まれると、西村拓真が押し込んで1点を返した。

しかし58分、ボックス左に侵攻したオルンガが上手い切り返しでDFを振り切ってシュートを放ち再び点差は2点に。直後の61分にもオルンガが自ら獲得したPKを蹴ったが、これはGK小畑裕馬に阻まれた。それでも73分、ボックス内で三原雅俊の縦パスを受けたオルンガがワントラップして素早くシュートを放ち、ハットトリックを達成。今シーズンの得点数も8得点に伸ばした。86分にも瀬川祐輔に得点が生まれた柏は、大量5発で3連勝を飾っている。

■川崎F 3-1 湘南（等々力）

川崎Fと湘南による“神奈川ダービー”。試合は前半から川崎Fが支配をするもののスコアレスで進行する。すると57分、集中した守備を見せている湘南が先にスコアを動かす。古林将太が右サイド深い位置からクロスを供給すると、ボックス内のタリクが豪快なオーバーヘッドシュートでネットを揺らした。

しかし直後の61分に川崎Fがカウンターを発動。ボックス中央に抜け出した山根視来がGK谷晃生との一対一を制し、古巣相手に同点弾を叩き込んだ。さらに78分、ボックス左でボールを持った三笘薫が右足で決め、川崎Fが逆転に成功。試合終了間際の88分にも田中碧が点差を広げ、川崎Fが6連勝を飾った。

■神戸 0-2 G大阪（ノエスタ）

直近4試合無敗の神戸と3連勝中のG大阪による好調同士の一戦では、MFアンドレス・イニエスタがロングシュートを狙うなど互いに積極性を見せたが、無得点で折り返し。それでも62分、神戸陣内中央右の高尾瑠がボックス内へ長いグラウンダーパスを通すと、走り込んでいた小野裕二が合わせてG大阪が先制する。さらに86分、神戸陣内中央付近の宇佐美貴史が素早い振りから強烈なミドルシュートを突き刺す。神戸が得点を決めることはできずに試合は終了し、G大阪は4連勝を収めている。

■鳥栖 1-1 C大阪（駅スタ）

今シーズンここまで1得点しか記録できず開幕未勝利が続く鳥栖が、ここまでリーグ最少タイ4失点のC大阪をホームに迎えた。試合が動いたのは51分。ボックス左でボールを受けた小屋松知哉が中央に折り返すと、石井快征が左足で合わせて鳥栖が先制する。それでも75分、ボックス手前中央の坂元達裕が左足を振り抜いて同点弾をマーク。試合はそのまま終了し、鳥栖は未勝利を続けることとなった。

■J1第7節 試合結果
札幌 3-1 横浜FM
横浜FC 0-2 浦和
清水 4-2 大分
鹿島 2-2 FC東京
柏 5-1 仙台
川崎F 3-1 湘南
神戸 0-2 G大阪
鳥栖 1-1 C大阪
※広島vs名古屋は中止

リンク元