【G大阪】3連勝かかる広島戦。不安要素は右サイドのキーマン小野瀬の状態
G大阪は21日、3連勝を狙う広島戦(22日・パナスタ)に向け、大阪府吹田市内で調整した。18日の大分戦では正確なコンビネーションからの攻撃や、鋭い攻守の切り替えなどを高パフォーマンスをみせて2―1と快勝。宮本恒靖監督(43)は「広島は前線に強烈なFWがいるし、個人で守れるDFやパスを出せる中盤もいる。やりにくい相手。まずは我々のパフォーマンスをいかに出せるか」と中3日で迎える難敵相手の一戦を見据えた。
大分戦では左インサイドハーフに入ったMF小野が、相手センターバックを引き出すポジショニングや、FW宇佐美とのポジションチェンジも見せながらボールを引き出し、パスワークを活性化。右サイドでもMF小野瀬、井手口、DF高尾が積極的に裏を狙う姿勢を見せ、相手を押し込んだ。高い位置でコンパクトな陣形となったことで、今季のテーマに掲げているハイプレスも機能。取材に応じた小野瀬は「奪ったボールをすぐに失わず、自分たちの時間を作れたことがよかった。やっていても楽しかったですし、これを続けていきたい」と手応えを明かした。
宮本監督は大分戦に向けた準備期間で「攻撃の選手が(パスが)ほしいために落ちてきていることが多かったので、前にいること、後ろの選手が運ぶこと、それを映像見ながら伝えて、トレーニングでも意識付けした」という。宇佐美、アデミウソンの2トップを最前線で生かすための狙いも機能し、今季の5試合中では最も迫力のある攻撃を見せた。
しかし大分戦で途中交代後、足を気にする様子を見せていたF小野瀬については、宮本監督は「本人はファイティングポーズとっているので、ギリギリまで出場の可否を判断したいと思います」と説明。過密日程の今季は、固定したレギュラー陣のみで戦うことは不可能だが、指揮官は広島戦に向け「ターンオーバーを考えながらも、コンビネーションの構築や改善も大切にしていきたいと考えています」と話した。右サイドのキーマンを欠く可能性もある中で、ここ3試合で1分け2敗と勝利のない広島をたたいて、上位争いに食らいつけるか注目だ。