宇佐美、先発有力!“アウェーの洗礼”を歓迎 スポーツ報知 9月8日(火)7時2分配信

◆2018年ロシアW杯アジア2次予選 ▽E組第3戦 アフガニスタン―日本(8日、イラン・テヘラン アザディスタジアム)

FW宇佐美貴史(23)=G大阪=が、アフガニスタンのサポーターを黙らせる。9万人収容のアザディスタジアムには、3~4万人の敵サポーターが詰めか ける見込みだが、ブーイングを含めた“アウェーの洗礼”を歓迎。競技場の長い芝、乾燥、高地への適応にも自信を見せた。先発の可能性も浮上。心身ともに万 全の準備を整えた。

FW宇佐美はうつむきながらピッチに入ってきた。9万人収容可能な大きなスタンドを背に、右足でボールを蹴る。いつもより転がらない。スパイクも芝に沈 んでいく。長く、整わない芝を見つめていたが、1時間の練習を終えた頃には「この中でも、できなきゃいけない。(環境を)すべて味方につけるというか、 しっかり対応しないと」と前を見据えた。

アフガニスタン戦で先発する可能性がある。ハリルホジッチ監督が会見でカンボジア戦(3日・埼玉)の先発メンバーから2つのポジションで先発変更を示 唆。「決めかねている」と明かした。不発に終わったFW武藤の左FWが対象であるのは有力。指揮官は試合当日に決断するというが、機能しなかった左サイド で宇佐美を送り出すことは十分に考えられる。

心の準備も整えた。アフガニスタンメディアによると、イラン国内に住むアフガニスタンサポーターが3万3000人も集結するという。「ホームのサポー ター(が多い中でやるの)もいいけど、殺気だった、殺伐とした空気も個人的には嫌いじゃない。こういう中で楽しみたいと思う」と宣言。持ち味の相手を黙ら せるようなゴールを狙う。

2010年に世代別日本代表の一員としてイランでの試合に出場。標高1200メートルの高地への対策、乾燥した気候への対処を経験しているのも強みだ。 「しっかり結果を出してチームが勝つこと」。G大阪ではここ5試合連続で無得点。日本代表でも4試合ゴールから遠ざかっている。宇佐美がハリル監督を納得 させる攻撃力で、アウェーで待ち受ける困難をはねのける。

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