【G大阪】渡辺千真、2戦連続試合終了間際弾!「しっかりと逆サイドに打てました」
◆明治安田生命J1リーグ第4節 清水1―2G大阪(12日・アイスタ)
G大阪は元日本代表FW渡辺千真(33)が、2試合連続で途中出場から試合終了間際にゴールを決め、2―1で清水に競り勝った。チームは再開後初勝利。
経験に基づいた冷静な判断が、熟練のストライカーの武器だ。同点の後半44分。渡辺は左サイドからの折り返しを受けると、血相を変えて飛び込んでくるDFをキックフェイントでかわし、右足で低く、鋭いミドルをゴール左隅に突き刺した。「DFが必死にコースを消しに来たので、自分でシュートコースをあけて、しっかりと逆サイド(左隅)に打てました」。後半ロスタイムに同点ゴールを決めた8日の名古屋戦に続き、試合終了間際に決める勝負強さをみせ、チームに勝ち点3をもたらした。
4日のJ1再開から、9日間で3試合の過密日程。それでも宮本恒靖監督(43)は前節からの先発の入れ替えは2人にとどめ、2トップは3試合連続でFW宇佐美、アデミウソンを選択した。この日は前半40分にMF小野瀬のゴールで先制したが、追加点を奪えずに後半39分に追いつかれる苦しい展開に。再開後初の有観客試合で、ホームの清水は4131人の後押しも受けて攻勢を強めたが、その際に生じた隙を、渡辺がひと振りで仕留めた。
エースの宇佐美が今季4試合で無得点と、まだ攻撃面での課題は残る。しかし交代枠が3人から5人に増えたこともあり、試合途中から渡辺とFWパトリックというパワーのあるふたりの“同時投入”が、今やチームの武器に。それでも「先発で出たい気持ちはめちゃくちゃある。結果でアピールする」と渡辺。これがJ1通算95点目。実績と実力を兼ね備える33歳が、チームを救う大仕事をやってのけた。