川崎MF家長昭博、「記憶に残る」通算300試合目 “正確無比”2アシストに指揮官の評価は?

川崎MF家長昭博がJ1通算300試合出場を達成 「これからまた頑張っていける」

川崎フロンターレが4日のJ1リーグ第2節で、鹿島アントラーズとのホーム再開初戦に臨み、2-1で勝利した。立ち上がりの前半2分、DF谷口彰悟が先制点を挙げると、同30分にはMF長谷川竜也が豪快なシュートを決めて追加点を奪取。オウンゴールで1点を返されたが、リードを守り切り今季初勝利を飾った。この一戦でJ1通算300試合出場を飾り、2アシストをマークしたMF家長昭博は「記憶に残る」白星を喜んだ。

雨が止んだ等々力陸上競技場に、いつもの大声援はなかった。試合は開始直後に動く。前半2分、家長の左クロスにDF谷口彰悟が反応。FWレアンドロ・ダミアンを通り越したボールを谷口が右足で合わせて、早くも先制点を奪った。さらに同30分にも、右サイドの家長がピンポイントでサイドチェンジ。パスを受けた長谷川が右足でトラップ後、素早く左足を振り抜き強烈なシュートを突き刺した。

直後にオウンゴールで1点を返され、鹿島に押し込まれる時間帯が続いたが、全員で守り切り2-1で勝利。2月に行われたサガン鳥栖との開幕戦は0-0で引き分けたため、今季初白星を飾った。

この日の川崎で輝きを放ったのが、2018年にJリーグMVPを受賞した家長だ。J1通算300試合目の出場となった一戦で、正確無比な左足のキックから2アシストをマークし、攻撃の核として存在感を見せた。無観客というイレギュラーな中での開催となったが、節目の試合に自ら花を添えた。

「記念の試合は初めて経験する無観客の試合。これまで(出場試合を)積み重ねたのもそうですけど、こういうJリーグの状況でやったという記憶に残るものだった。これからまた頑張っていける」

京都府長岡京市出身でガンバ大阪の下部組織で育った。飛び級で2004年にトップ昇格を果たし、08年には大分トリニータへ移籍。セレッソ大阪に在籍した後、現在日本代表MF久保建英が所属するマジョルカでプレーし、Kリーグの蔚山現代FC、G大阪などを経て14年には大宮アルディージャへ加入。17年から川崎で中心選手として大きな活躍を遂げている。

今年34歳のベテランの姿を指揮官も絶賛 「背中で見せる姿勢をすごく信頼」
今年で34歳を迎えた家長だが、今季も安定したプレーは健在。鬼木達監督も絶対的な信頼を寄せている。

「チームの中心で相手にとって脅威であった。でも、グラウンドで結果出す姿も素晴らしいが、一番は日々のトレーニングにおいて背中で見せる姿勢をすごく信頼している。そういうところが記念(の試合)で結果を出す。日々の努力だなと思います」

指揮官の思いにも応え、画面の向こうにいるファン・サポーターの期待にも応えた家長。再開初戦を白星で飾り、「次の試合に向けても自信を持って臨めるし、勝てていろんな部分がポジティブに回っていける」とうなずいた。経験したことのない一戦をきっかけにして、これからも家長らしく頼もしい姿を見せてくれるに違いない。

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