03年以来、大阪ダービーはC大阪が敵地で軍配!G大阪は遠藤の記録更新に花を添えられず

新型コロナウイルスの影響で延期されていた明治安田生命J1リーグが4カ月ぶりに再開。7月4日、第2節・ガンバ大阪とセレッソ大阪による大阪ダービーがパナソニックスタジアム吹田で行われた。

今年2月の開幕戦で横浜F・マリノスを破り、9年ぶりの白星発進となったG大阪は、開幕節から先発を二人変更。オ・ジェソク、井手口陽介が外れ、菅沼駿哉、アデミウソンが入る。注目の遠藤保仁も先発。J1通算632試合目の出場となり「J1最多出場記録」を更新した。

対するアウェイのセレッソ大阪は開幕戦で大分トリニータを1-0で破って同じく白星発進。第1節から瀬古歩夢、ブルーノ・メンデスが外れ、藤田直之、都倉賢が先発に名を連ねた。

序盤はG大阪が攻め込む展開が続く。アデミウソン、宇佐美貴史の2トップに小野瀬康介らが絡み、C大阪陣内に侵入する。一方のC大阪はG大阪のブロック守備になかなか形を作れない。

23分、前半の飲水タイム。以降もG大阪が攻め込み、C大阪が構える時間帯が続く。28分、宇佐美の強烈なシュートはシュートコースにいた木本恭生に当たってコースが変わり、ポスト直撃。観客がいないスタジアムに大きな音が響く。

32分、こぼれ球を拾ったC大阪の速攻のチャンス。しかし、ペナルティーエリア内で清武弘嗣が倒れて得点ならず。このシーン以降、C大阪も攻め込むシーンが増える。

前半のアディショナルタイムは2分、セカンドボールを回収したC大阪がボールをキープし、中央の左サイドで清武弘嗣が受ける。清武は左サイドを上がってきた丸橋祐介にナナメのスルーパス。受けた丸橋がグラウンダーのクロスを中に入れると、走り込んできた奥埜博亮が左足でうまく合わせて先制点を奪った。直後前半タイムアップ。

後半に入ると互いに決定機の応酬となる。48分、ゴール前に倉田秋が抜け出しシュートを打とうするもスライディングで松田陸が防ぐ。

今季再開後は5枚の交代カードが切れるが、先に動いたのはG大阪・宮本恒靖監督。54分、矢島慎也に代わってパトリック、遠藤に代わって井手口陽介を投入。井手口がアンカーの位置に入る。57分、今度はC大阪・ロティーナ監督。今季加入した坂元達裕に代わって片山瑛一が投入される。

62分、片山が入れたクロスを清武が中央で収めるが、トラップが乱れてシュートを打てない。清武は後方にいた丸橋にボールを渡すと、受けた丸橋はペナルティーエリア外から左足を振り抜き、強烈なミドルシュートを突き刺しスコアを0-2とする。

4分後、小野瀬のシュートは、防ごうとした木本恭生の手にあたり、G大阪がPKを獲得。68分これをアデミウソンが冷静に沈め、1点を返した。直後、倉田に代わって小野裕二投入。同時に飲水タイムが設けられる。

75分、C大阪は清武に代わって柿谷曜一朗、都倉に代わってブルーノ・メンデスが入る。両チームともにこれで3名の交代をしたことになる。

81分、Jリーグデビューとなる山本悠樹が入り、井手口とダブルボランチを組む。前線はアデミウソンに代わって渡邉千真。布陣を4-4-2に変更。宮本監督はこれで5人の交代カードを切った。

追うG大阪は前線に長いボールを入れて攻め込むも、C大阪の堅い守備を崩せず。アディショナルタイムは5分。94分、G大阪がCKのチャンス。GK東口順昭も前線に上がるも奏功せず。このこぼれを拾ったC大阪が今度は無人のゴールに向かってカウンターを発動、これは井手口がギリギリで防ぐ。

試合はそのままタイムアップ。C大阪にとっては、2003年以来となる敵地での大阪ダービー勝利となった。

■試合結果
ガンバ大阪 1-2 セレッソ大阪
■得点者
G大阪:アデミウソン(PK68分)
C大阪:奥埜博亮(45+2分)丸橋祐介(62分)

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