ガンバ宇佐美 大阪ダービーで祝砲誓う!遠藤J1最多出場に花添える「自分のゴールで勝つのが一番の理想」
◇明治安田生命J1第2節 G大阪―C大阪(2020年7月4日 パナスタ)
新型コロナウイルスのため約4カ月間中断していたJ1リーグは4日に再開する。C大阪との大阪ダービーが再開初戦となるG大阪のFW宇佐美貴史(28)は3日、勝利に導く得点を約束。出場すればJ1通算632試合出場の新記録を樹立するMF遠藤保仁(40)のメモリアルを“アシスト”する。
いつものリーグ戦とは気持ちが違う。いつものスタジアムの雰囲気とも違う。新型コロナで約4カ月間中断。リモートマッチ(無観客試合)も初めての経験だ。だがC大阪に勝たなければならないことは、いかなる場合でも変わらない。雨の中での最終調整を行った後、オンライン取材に応じた宇佐美は言う。
「勝てば一番うれしいし、負ければ一番悔しい相手。勝ちたい。勝てればなんでも良いけど、自分のゴールで勝つのが一番の理想ですね」
3月中旬に痛めた左軟骨損傷は、もう問題ない。狙うは10年9月18日以来3577日ぶりのダービー弾。最大のライバルとの一戦を控え、エースは静かに闘志を高めた。
リスペクトする大先輩の偉業にも花を添える。遠藤がC大阪戦に出場すれば、元日本代表GK楢崎正剛を抜いてJ1リーグ最多出場記録を樹立。10年4月24日・FC東京戦で、宇佐美は遠藤のパスからリーグ初得点をマークした。「ヤットさんは派手さはないかもしれないけど、無駄が全くない。出してほしい場所にボールを出してくれる」。プロの第一歩をお膳立てしてくれた先輩のためにも、勝利はマストだ。
ここから約5カ月半で、リーグ33試合を消化する超過密日程が待ち受ける。「タイトルを獲ることができれば個人的にもチームとしてもタフになる。そのためには結果を出すことが大事。ゴールとアシストを合わせて25個は達成したい」と宇佐美。コロナとともに歩き出すJリーグ新時代の主役になる。
《スーパースローカメラを異例の3台設置》大阪ダービーで、スーパースローカメラ3台が設置されることが3日、分かった。Jリーグの中継関係者によると、通常なら同様のカメラは1試合で1台のみだが、元日本代表MF遠藤が最多出場記録を更新する可能性がある注目度の高いこの一戦では2台増やし、一つ一つのプレーを映像で細かく伝える態勢を整えるという。新型コロナウイルスの3密対策に注意しながら、偉業達成の瞬間やリモートマッチを盛り上げる。