史上初!無観客『大阪ダービー』でJ1再開 宇佐美「勝てればなんでもいい」清武「ワクワクしている」
サッカーの「明治安田生命Jリーグ」は4日、新型コロナウイルスの影響による中断が明け、2月下旬に行われた第1節から約4カ月ぶりに再開する。関西ではG大阪がホームにC大阪を迎え、いきなりの「大阪ダービー」で第2幕が開ける。史上初の“無観客ダービー”を目前に、G大阪FW宇佐美貴史(28)、C大阪MF清武弘嗣(30)という両チームの顔が胸を高鳴らせた。
大阪ダービーで幕開けだ。約4カ月ぶりの再開初戦がボルテージが最高潮に高まる一戦とあって、宇佐美が意気込んだ。
「セレッソは勝てば一番うれしいし、負ければ一番悔しい相手。やれることはやってきた。自信はあります」
昨年の対戦成績は1勝1敗。だが2度の海外移籍を経て昨夏G大阪に復帰した宇佐美は、2014年以来ダービーでの勝利を経験していない。「戦術とかいろいろあるけど、勝てればなんでもいい」と勝利へ執着する。
新型コロナウイルスの影響で第2、3節は無観客試合。史上初となる無観客での大阪ダービーになった。「パナスタでサポーターに向かって攻める時間が一番好きな時間」と話す宇佐美にとって、無人のスタンドは初めての光景。それでも「難しさを抱えてタイトルを獲れれば、タフになれる。成長するために結果を出す」と気持ちを込めた。
敵地に乗り込む清武も、“無観客ダービー”はイメージがつかない様子。「どんなダービーになるのか想像がつかない。異様な雰囲気を楽しみにしていたので残念」と悔しがりながらも、「やっと始まる。ワクワクしている」と再開への興奮を隠さなかった。
昨季リーグ最少25失点に抑えたC大阪の守備陣は健在。基盤を固め、自信を深めていよいよタイトル獲りの1年へ向かう。「週末にJリーグが戻ってきてよかったな、と思えるような試合にしたい」と語る姿からは、プロとしての責任感も感じさせた清武。青黒と桜色、異なる2つの「大阪モデル」が激突するこの日、大阪が再びサッカー熱に包まれる。