学生サッカー選手救うスカウトサイト運用開始…元Jリーガーの石神直哉編集長に聞く

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、プロからアマまでサッカークラブのスカウト戦線は停止状態となった。選手にとってアピールする機会、オファーを出す側は視察する場が失われている。そんな双方をつなぎ、将来の可能性を広げるサイト「REIBOLA EYE」が、4月29日に本格運用を開始した。編集長を務める元Jリーガーの石神直哉さん(35)が、スポーツ報知の電話取材に思いを語った。

サッカー情報サイト「REIBOLA」内のコンテンツ「REIBOLA EYE」がスカウトの場となる。選手は生年月日、身長、体重、ポジション、プレースタイル、選抜歴などを登録した上でプレー動画を投稿し、それをクラブ、学校関係者が閲覧する。閲覧した側が興味を持てば、学校に連絡するなどしてコンタクトを取ることができる。現在はG大阪を始めとするJ1の6クラブ、海外クラブ、大学、高校など51ものチーム、学校が参加して、閲覧する意思を示している。

石神さんは「チームがなくて、諦める選手をたくさん見てきた。大学に進んで、プロに入って、すごく伸びた選手もたくさん知っている。きっかけ一つだと思う。今はコロナの影響で、きっかけすらも減っている。サッカーを諦める子も増えると思う。日本サッカー界全体にとって損失だし、一つのきっかけになれれば」と力説した。

今は動画制作も比較的手軽にできる環境が整い、SNSで発信もできる時代になった。石神さんは「先は見えない状況だけど、夢を諦めてほしくない。子供たちにとって、少しでも将来の可能性が上がるのであればうれしい」と話した。(内田 知宏)

◆REIBOLA EYE(レイボーラ・アイ) サッカー情報サイト「REIBOLA」内にある1コンテンツ。元Jリーガーの石神直哉さんが編集長を務める。コロナ禍の情勢を踏まえ、4月29日にリニューアル。選手とクラブ、学校をつなぎ、サッカー少年少女の可能性を広げる目的でサイト運営をしている。https://reibola.com/players/

◆石神 直哉(いしがみ・なおや)1985年3月2日、茨城・神栖市生まれ、35歳。07年に神奈川大から鹿島入り。身体、心肺能力を持ち味とする左サイドバックとして活躍。07年のリーグ最終節・清水戦では先発出場し、優勝決定に貢献。09年にC大阪へ期限付き移籍後、湘南、大分、東京V、長崎、北九州、JFLマルヤス岡崎などでプレーした。181センチ、75キロ。

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