G大阪「45選手の最新市場価格ランキング」 目玉補強の昌子が3.6億円で1位、宇佐美が追随

【J1クラブ別市場価格|G大阪編】昨年比で総額は下落も行き届いた補強でチーム力アップ
新型コロナウイルス感染拡大の影響により中断されている今季のJ1リーグは、5月9日からの再開を目指している。現状ではまだ1試合しか行われていないため、各チームの戦力をしっかりと把握できていないファンも多いだろう。再開までの時間を利用し、ここでは視点を変えてチームの戦力分析をしてみたい。

ドイツの移籍専門サイト「transfermarkt」が更新している選手の“市場価格”は、その選手の価値を測るために評価を数値化したものであり、“推定移籍金”に近い意味を持っている。この市場価格をチームごとにまとめて比較・分析することで、J1リーグにおける各チームの戦力が見えてくる(※登録選手リストはJリーグ公式サイトを参照)。

■G大阪(昨季7位)
選手市場価格総額:25億8900万円
チーム内最高額選手:昌子源(3億6000万円)

チームの選手市場価格総額を昨年よりも6億6000万円ほど下落させている。その大きな要因は昨季の助っ人外国人選手で、元スペイン代表MFマルケル・スサエタ(→メルボルン・シティ)が昨季のチーム内1位で10億8000万円、スペイン人FWダビド・コンチャ(→バダホス)が9600万円の評価を受けていた。

しかし、両者の昨季の成績を考えれば、市場価格が示すほど大きな戦力ダウンとは言えないだろう。むしろ、市場価格こそ低かったもののFW中村敬斗(トゥエンテ)やMF食野亮太郎(ハーツ)の放出のほうが、痛手だったと言えそうだ。

目玉となるべき補強が行われた昨季だったが、今季も同様に話題となる補強が行われた。トゥールーズからDF昌子源を獲得。市場価格は3億6000万円と2位のFW宇佐美貴史(1億8000万円)に大差をつけて、チーム内1位の評価を受けている。

その昌子源とディフェンスラインを形成することになるDF三浦弦太(1億6800万円/3位タイ)やDFキム・ヨングォン(1億800万円/8位タイ)の評価も高い。そこに日本代表GK東口順昭(1億4400万円/5位タイ)が加われば、強固な守備網を築くことになるだろう。

新戦力FW小野は12位タイの8400万円、チーム内最多“4800万円増”はMF小野
一方、攻撃陣の新戦力としては、広島からレンタルされていたブラジル人FWパトリックが完全移籍。市場価格は2400万円ダウンながらも、1億3200万円でチーム内7位と高評価を受けている。そして鳥栖から移籍してきたFW小野裕二も1200万円下落しているが、チーム内12位タイとなる8400万円とまずまずの評価を受けている。チームでもトップクラスの市場価値を誇るFW宇佐美貴史、FWアデミウソン(1億6800万円/3位タイ)、MF倉田秋(1億4400万円/5位タイ)ら上手く融合できれば、リーグ屈指の攻撃陣となりそうだ。

さらに、チーム内で最も高い4800万円増のMF小野瀬康介やDF高尾瑠、4200万円増のMF矢島慎也など昨季に躍進を遂げた選手の今季も見ものとなる。その他にも宮本チルドレンと言える下部組織出身選手が多く登録されることになり、巣立っていった日本代表MF堂安律(PSV)らのようにブレークが期待されている。

近年は残留争いに巻き込まれていたG大阪だが、行き届いた補強により今季は上位進出を見据えていることだろう。

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