昨年のJ1王者・横浜FMが開幕戦でG大阪に1-2で敗れる波乱

2020シーズン明治安田生命J1リーグが開幕して3日目、ついに昨年のJ1王者・横浜F・マリノスが登場した。既にスタートしているAFCチャンピオンズリーグでは昨年の韓国王者とオーストラリア王者に連勝。変わらない強さを見せている横浜FMがホーム・日産スタジアムにガンバ大阪を迎え撃ったが、G大阪に1-2で敗れる波乱が起こった。

立ち上がりから高いテンションで横浜FMに牙を剥いたのはG大阪。前線からのハイプレスで横浜FMに攻撃の起点を作らせない。ボールを奪っては、高い位置からのスピーディな攻撃を仕掛ける。そして6分、横浜FMのDF陣のミスを見逃さなかった。伊藤槇人と扇原貴宏とのパス交換から伊藤がGK朴一圭にボールを戻すと、朴がトラップミス。そこに前線から激しいプレスを掛けていたG大阪の矢島慎也がボールを奪わうと、すかさず左の倉田秋へ。GKが前に出ていた無人のゴールに倉田が流し込んで、G大阪に先制点が生まれた。

早い時間に得点を奪うことに成功したG大阪だが、その後も高い集中力を保ったままで横浜FMの攻撃の芽を潰していく。そして34分、GK東口順昭からのロングボールに反応した倉田がボールを運び始めると、G大阪攻撃陣は一気に前線へ。倉田の折り返しのボールを中央から矢島が豪快にネットに叩き込んだ。副審がオフサイドフラッグを上げていたため一度はVARのチェックが入ったが、ゴールは認められ、G大阪がリードを2点に広げて前半を折り返した。

後半の立ち上がり、左サイドの遠藤渓太から何度かチャンスを作った横浜FMだが、守から攻への切り替えの早いG大阪のカウンターから逆にピンチを招く。65分に喜田拓也を下げてエリキを投入し、扇原をアンカーに据えると、その2分後には左サイドバックを変更。高野遼をピッチに送り込んだ。これによりG大阪の中盤でのプレッシャーを回避していくと、徐々に相手を押し込めるようになっていく。

そして74分、攻守に奮闘する扇原がチアゴ・マルチンスからのボールを呼び込み、すかさずマルコス・ジュニオールへ。相手を背負って受けたマルコス・ジュニオールはゴールを確認することなく反転して左足でシュートを決めた。その後も攻め立てる横浜FMだったが、追加点を奪うことはできず。連覇を狙う横浜FMは黒星スタートとなった。

【スコア】
横浜F・マリノス 1-2 ガンバ大阪

【得点者】
6分 倉田秋(G大阪)
34分 矢島慎也(G大阪)
74分 マルコス・ジュニオール(横浜FM)

【スターティングメンバー】
<横浜F・マリノス>
朴一圭;松原健、チアゴ・マルチンス、伊藤槙人、ティーラトン(70分 高野遼);喜田拓也(65分 エリキ)、扇原貴宏;仲川輝人、マルコス・ジュニオール(87分 エジガル・ジュニオ)、遠藤渓太;オナイウ阿道

<ガンバ大阪>
東口順昭;藤春廣輝、キム・ヨングォン、三浦弦太、オ・ジェソク;遠藤保仁、井手口陽介;小野瀬康介、矢島慎也(75分 アデミウソン)、倉田秋(82分 福田湧矢);宇佐美貴史(90分 渡邉千真)

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