王者・横浜FMがまさかの黒星発進…G大阪は昨季開幕のリベンジ達成、遠藤の大記録に華を添える

耐えきったG大阪が王者撃破
明治安田生命J1リーグ開幕節が23日に行われ、横浜F・マリノスとガンバ大阪が日産スタジアムで対戦した。

ディフェンディング・チャンピオンとして新シーズンを迎える横浜FMは、開幕2連勝をマークしたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)から中3日での開幕戦に臨む。ACLのシドニーFC戦からスタメンの変更は1人のみ。ACLの2試合でベンチ外だった守護神の朴一圭が先発に復帰した。最前線にはシドニー戦で2発のオナイウ阿道が入り、両翼に昨季JリーグMVPの仲川輝人と遠藤渓太を配置した。

一方のG大阪は、今季公式戦初戦となった16日のJリーグYBCルヴァンカップ初戦の柏レイソル戦(0-1)から先発を2人変更。40歳MF遠藤保仁が21年連続で開幕スタメン入りを果たし、元日本代表の楢崎正剛氏が持つJ1最多出場記録の631試合に到達した。新加入の日本代表DF昌子源はベンチ外となっている。

昨季リーグ戦での対戦は横浜FMが2勝を収めているカード。戦前の予想では王者・横浜FM優勢と見られていたが、試合は思わぬ展開からスタートする。

G大阪は6分、GK朴一圭のトラップミスを矢島慎也が奪取すると、ゴール前の倉田へ。受けた倉田は左足で冷静にゴールへ流し込んでG大阪が先制に成功した。横浜FMにとっては痛恨のミスから先制点を許す結果となってしまった。

細かくつないで一気に背後へ抜け出す形を取る横浜FMに対して、G大阪は守備時に5バックに可変し、ブロックを敷いて対応。セットプレーでピンチを招く場面もあったが、横浜FMの強力攻撃陣を抑えたまま試合を進めていく。

するとG大阪は34分、GK東口順昭のロングフィードを受けた倉田が、PA左に持ち込んで折り返すと、矢島が反応。冷静に決めたが、オフサイドの判定に。一旦はノーゴールとなったが、その後VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のオンリーレビューにより、オンサイドであったとし、主審が判定を変更。G大阪に追加点が認められた。

2点を追う横浜FMは後半開始早々に、オナイウが絶好機を迎えるも決められず。横浜FMはその後に高野遼とエリキを投入。徐々に流れを引き寄せると、74分にPA手前の中央で縦パスを受けたマルコス・ジュニオールが。ターンして左足シュート。これがGKの頭上を超えてゴールに吸い込まれた。

1点を返してさらに攻勢に出る横浜FMは、終盤にエジガル・ジュニオも投入。超攻撃的姿勢を貫くが、G大阪もキム・ヨングォンを中心に体を張った守備で対応。横浜FMの猛攻を最後まで抑えきり、G大阪がアウェイでの開幕戦を2-1で勝利。昨季開幕戦のリベンジを果たしている。一方の横浜FMは連覇へ苦しいスタートとなった。

■試合結果
横浜F・マリノス 1-2 ガンバ大阪

■得点者
横浜FM:マルコス・ジュニオール(74分)
G大阪:倉田秋(6分)矢島慎也(36分)

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