DAZNではシーズン前のキャンプ情報をお届けする『プレシーズンニュース』を配信中だ。＃2では、古巣・ガンバ大阪を取材する元日本代表DF加地亮氏がかつての同僚でもあるMF遠藤保仁、FW宇佐美貴史と対談。見知った間柄だからこその軽快なトークを交えつつ、新シーズンに向けたチームとしての取り組みを探った。

「スタートが悪いのが伝統」
遠藤「ちょっと失点多かったよね、最初。あんまり流れに乗り切れてないっていう…。あとどっちつかずやったかなと思う。攻めるのか守るのか。スタートが悪いのが伝統やから、ガンバの」

加地「まあまあまあ（笑）。スロースターター」

宇佐美「でも最後の方は楽しかったです、めっちゃ。最後の5、6試合くらいですかね」

加地「何が違うの？」

宇佐美「何が違うんですかね。僕もそうですけど、（井手口）陽介とか新しく入った選手がやり方もしっかり覚えて」

加地「メンタル的な部分もあるんじゃない？」

宇佐美「はい。気が楽になってより攻撃的にいける」

遠藤「ミスを恐れないでやれるようになったというのもあるし」

ハイプレスに取り組む今キャンプ
加地「よく監督が言ってるハイプレス、より攻撃的に奪って早く高い位置でってなってるやろ。これはどう？（練習）試合でもやってるでしょ？45分くらい？」

宇佐美「一回90分やりました」

加地「90分やってハイプレスってどう？」

遠藤「そんなんもう、答えは決まってる」

宇佐美「90分は無理です（笑）」

遠藤「絶対無理です」

加地「（笑）」

宇佐美「でもみんな90分無理なのは分かってますよね？」

遠藤「うん、分かってる。分かってるうえで、とりあえず行って、駄目なところは駄目っていうのはみんなが理解してる最中」

加地「夏場とか、後半の残り15分とか20分になってきたら守り切れんのかな、というすごい心配。そういう時にどういうやり方をするのかな」

宇佐美「後ろの5枚と中盤の3枚はめちゃくちゃハードワークしてるので、やっぱり前やと思います。前の2枚」

加地「じゃあ宇佐美、アデ（アデミウソン）？」

宇佐美「とかがどんだけ頑張って、例えばバーンてセーフティーに蹴ったボールをファウルを貰ってあげるとか、時間作ってあげるとか」

加地「3冠獲った時も結局そういう感じやったよ。パト（パトリック）がゴリゴリゴリゴリいって、コーナー、スローイン、ファウルをとって、時間を作ってみたいな」

宇佐美「ああいうのが、押し返す力がやっぱり後ろの5枚3枚は走ってるんで前がどんだけ頑張ってあげられるかっていうのは、前やっててめっちゃ思います」

遠藤「俺はもう…必死についていくだけ。おじいちゃんやから。今も必死やもん」

遠藤の大記録達成は「絶対」
今年1月28日に40歳の誕生日を迎えた遠藤。昨シーズンは先発を外れることもあったが、明治安田生命J1リーグにおいて、大記録を打ち立てようとしている。

加地「ようやってるねえ。その積み重ねが今630（試合／J1リーグ通算出場数）よ。ナラさん（楢崎正剛）が今631試合やからあと1試合」

宇佐美「絶対っすね。え、それ歴代1位ですか？」

加地「1位、1位。だから次やったらタイ」

宇佐美「2試合でいいんでしょ？絶対ですよ（笑）」

加地「だからナラさん、ヤット、加地亮…」

宇佐美「絶対違う（笑）。分かりにくい顔でボケないでくださいよ（笑）」

加地「俺300やって、全然足りひんし（笑）」

また加地氏は出場機会の減少について、単刀直入な問いを遠藤に投げかける。

加地「若い時と違ってさ、出られる出られへんとかってどうなの？気持ち的にどう？」

遠藤「それは出られた方がいいよもちろん。それは気持ちもあるし、正直イラってする時もあるし。でも、出られへん人の気持ちっていうのもすっげえ分かった、去年」

加地「エリート過ぎてもう…そう感じることがもう、40歳になってそれよ（笑）」

遠藤「昨シーズン初めて分かったから。でも、そういう人の気持ちも分かったうえで試合に出る喜びっていうのが増したね」

加地「貴史（宇佐美）からしたら、ヤットが居ると居ないで感じるものはある？」

宇佐美「はい。やっぱりあそこ違う選手がやると…」

加地「何が違うんやろね？」

宇佐美「やっぱり一個一個のそのパスの精度のズレがなかったり、強弱とかもあるんですよ絶対。CBが当たってきたらヤットさんに返して、でまたヤットさんがどこかに散らしていくという風になってからやっぱりボールが円滑に回っていくようになって」

加地「俺やれるんちゃう？」

宇佐美「いや無理でしょ（笑）。現役バリバリの時でも無理ですよ（笑）」

加地「無理か？（笑）」

宇佐美「はい（笑）。あそこ複雑なポジションなんでね。まあSBも難しいですけどね」

リンク元