【J1採点&寸評】浦和2-3G大阪|前掛かりになる浦和からカウンターで3得点。G大阪の2トップを高評価!MOMは…

浦和――西川は奮闘するも、チームはシーズン50失点…
[J1・34節]浦和2-3G大阪/12月7日/埼玉スタジアム2002

【チーム採点・寸評】
浦和 5
前半は「4」レベルの内容で、後半にやや持ち直した。しかし、同点にした3分後にセットプレーで簡単に勝ち越しを許すあたりが、勝てないチームの象徴と言える。

【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 5.5
決定機を連続セーブで防ぐなど奮闘した印象が強い。一方で、ホームで3失点。リーグでのシーズン50失点という事実は重く圧し掛かる。

DF
31 岩波拓也 5.5
強烈なサイドチェンジや、チーム戦術で要求された前へのスライドもあった。それでも、来季はより影響力を発揮したい。

4 鈴木大輔 5
1失点目は宇佐美に食いついて、戻るところでスプリント負け。前半の噛み合わない守備で、修正点をチームに伝えたかった。

5 槙野智章 5
1失点目は攻撃参加したスペースを使われてのカウンター。この日だけでなく今季全体を通してセットプレーでの脅威になり切れず、ルーキーイヤー以来のリーグ無得点に終わる。

MF
27 橋岡大樹 5(73分OUT)
藤春とのマッチアップは一進一退で、双方とも個で決定的な何かはできていない。一方で、ユニットとしてはサイドを切り崩されてしまった。

29 柴戸 海 4.5
マイボール時のコントロールが不安定で、味方の勢いを殺してしまうパスもあった。フリーでのシュートが全て枠外なのも改善が必要。

16 青木拓矢 5
チーム戦術の絡みもあるが、遠藤までプレスに行ったことで中盤に広大なスペースが生まれた。行くなら、もっと何もさせないような規制を掛けるべき。

6 山中亮輔 4.5
フリーでのクロスが味方のいない場所に飛ぶ場面が散見された。3失点目は完全に背後を取られて目の前で決められた。

浦和――後半からの2トップ採用で挽回するが…
FW
10 柏木陽介 6
リーグ戦では2017年8月以来のゴールを鮮やかなフリーキックで決めた。あらためて、不在の時期が長かったことがチームへ影響したと感じさせた。

11 マルティノス 5.5(81分OUT)
前半は壊滅的な出来だったが、後半には一気に輝いた。柏木のFKも彼の突破で得たもの。試合の中で波が大きいが、トータルすればこの評価か。

7 長澤和輝 4.5(54分OUT)
左シャドーで先発も、渋滞している中盤に降りすぎて前線の人数不足を招いた感は否めず。周囲との動きも噛み合わず、ちぐはぐなまま交代。

交代出場
FW
12 ファブリシオ 6(54分IN)
最後の時間帯で意地を見せるようなゴールを決めた。シャドーよりも2トップの方がスムーズなのは明らか。

MF
41 関根貴大 5.5(73分IN)
中央に進出する場面など、なんとか状況を打開しようという気概はあった。しかし、結果につながる大きなプレーはなかった。

FW
14 杉本健勇 ―(81分IN)
オープンな展開でゴールに迫る意欲は見せたが、それは実らなかった。

監督
大槻 毅 5
前半のプレスが全くかみ合わない状況は、準備段階での失敗と捉えられる。一方で、後半から2トップにした采配は戦況を回復させるのに適切ではあった。

G大阪――遠藤はアンカーの位置で味方を躍動させた
【チーム採点・寸評】
G大阪 6.5
最後の1失点こそ余計だが、前掛かりになる相手をカウンターで3-1とするところまでは素晴らしいもの。後半のようにマッチアップされた時の試合運びが来季への伸びしろか。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5.5
失点シーンは相手を褒めるべき部分も多い。一方で、バックパスを受けた際のキックに不安定さが垣間見えた。

DF
4 藤春廣輝 6
橋岡の単独突破をかなりの局面で抑え込み、周囲との連動でサイドを切り崩すシーンが多くあった。

5 三浦弦太 6.5
2点目につながったコーナーキックからのヘディングは試合に大きな影響を与えた。ビルドアップでは、両サイドに振り分けるようなフィードも。

13 菅沼駿哉 6
前半、下がって行く長澤に変に食いつかず、穴をあけなかった。目の前にファブリシオが来るようになって、手を焼く場面もあった。

19 キム・ヨングォン 6
特に前半、背負って受けようとする相手に厳しく寄せる姿勢がありリズムを作らせなかった。宇佐美への素晴らしいスルーパスも披露。

MF
7 遠藤保仁 6
アンカーの位置で黒幕のように味方を躍動させた。後半は浦和がマッチアップさせてきたことで、ビルドアップが安定しなかった。

8 小野瀬康介 6
山中にクロスを上げさせてしまう場面はあったが、それは攻撃面でうまく絡むことで相殺された感も。後半はチーム全体が下がってしまい、少し消えた。

G大阪――絶妙なコンビネーションの2トップ
MF
10 倉田 秋 6.5(86分OUT)
特に前半、浦和のアンバランスなプレスのスキを突いて、中盤でボールをうまく回した。ゴールを予感させるような枠内シュートも2本あった。

21 矢島慎也 6.5
古巣対決のピッチで躍動。マルティノスへのファウルは「不用意」と反省したが、直後に得点につながるコーナーを蹴った。前半のビッグチャンスは決めたかった。

MAN OF THE MATCH
FW
9 アデミウソン 7(76分OUT)
スペースへの飛び出し、体を当ててのボールキープと、個の部分で浦和の3バックに負けていない上で、宇佐美とのコンビネーションは絶妙だった。

33 宇佐美貴史 7(88分OUT)
先制点は持ち味であるシュートの上手さをいかんなく発揮。中盤に必要以上に下がらず、相手の最終ラインへ恐怖を与え続けた。

交代出場
FW
18 パトリック 6(76分IN)
前掛かりになる浦和へカウンターを狙う展開での投入。その通りの場面があっただけに、得点したかった。

MF
34 福田湧矢 6.5(86分IN)
出場時間こそ短いが、勝利を決定づける3点目をマーク。山中の背後をうまく突いた。

FW
20 高木大輔 ―(88分IN)
時間を使う意図もあるような交代で、チームが押し込まれている中でプレー機会はほぼなかった。

監督
宮本恒靖 6
前半のプレスをかいくぐっていくビルドアップは積み上げてきたものの成果。一方で、そこに対応された後にどれだけの変化を作れるかが、来季に向けて必要な部分だろう。

リンク元

Share Button