堂安&久保が参戦…U-22日本代表「ベスト布陣」 東京五輪へ向けたサバイバルの構図は?

U-22コロンビア代表戦に向けて22名を招集 堂安は森保監督就任以降の年代別代表に初招集
日本サッカー協会は5日、17日に行われるキリンチャレンジカップのU-22コロンビア代表戦(広島)に挑むU-22日本代表メンバー22名を発表。東京五輪まで残り9カ月を切ったなか、初の国内で行われる親善試合には、この世代の常連メンバーに加え、直近の代表活動でA代表に参加していたMF久保建英(マジョルカ)やMF堂安律(PSV)も招集された。

来年の東京五輪を目指すU-22日本代表の指揮官を務める森保一監督は、初めてとなる国内での試合に向けて「現時点でのU-22日本代表のベストメンバーだと思っている。東京五輪に向けて最善の準備をしていくとともに、これまでの活動をお披露目する機会だと思っている」と語り、コロンビア戦を行う意義を説明している。

今回の注目は、これまでで初めてベストメンバーを組めたことだ。もちろんDF冨安健洋(ボローニャ)のように怪我などで呼べなかった選手はいるが、A代表組の久保や堂安、MF板倉滉(フローニンゲン)がメンバー入り。遠征をこなすごとに評価を上げているMF田中碧(川崎フロンターレ)や、先月のU-22ブラジル代表戦に出場したMF食野亮太郎(ハーツ)やMF菅原由勢(AZ)など、多彩な顔ぶれとの融合を目指す。また堂安に至っては森保監督就任以降の五輪世代に初招集とあって、彼が入った形をついに試す時がやってきたと言えるだろう。

U-22代表は時にシステム変更をすることはあるが、一貫してベースは3-4-2-1のシステムで戦ってきている。ここではコロンビア戦に挑むメンバー22人が、どのような形で起用される可能性があるかを占った。

【GK&DF】
GK2人は、先月のブラジル遠征に招集されていたGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)とGK谷晃生(ガンバ大阪)の2人。コパ・アメリカでの経験や9月の北中米遠征、ブラジル遠征でプレーした実績を考えても大迫が“一番手”になることは間違いなく、“ホーム”である広島でどんなプレーを見せるか注目だ。

3バックが予想される最終ラインは、今回DF登録となっている板倉を左のセンターバック(CB)に据え、真ん中にDF立田悠悟(清水エスパルス)、右にDF岩田智輝(大分トリニータ)が入る布陣が有力か。特に右のCBは競争が激しく、U-22ブラジル代表戦でプレーしたDF渡辺剛(FC東京)やコパ・アメリカ組のDF原輝綺(サガン鳥栖)が鎬を削ることになりそうだ。

“最激戦区”となるシャドー、軸は堂安と久保か
【MF】
ボランチは先月のブラジル遠征でコンビを組み、互いにゴールを奪った田中碧とMF中山雄太(ズヴォレ)が本命となる。状況次第では板倉をボランチに起用する可能性もあるだろう。

一方で、ウイングバックに関してはどちらのサイドも絶対的な選手がいない。右はMF橋岡大樹(浦和レッズ)が有力だが、海外で評価を高める菅原に初先発のチャンスがあるかもしれない。また左はポリバレントにプレーできるMF遠藤渓太(横浜F・マリノス)を予想したが、ルヴァンカップ決勝でのゴールが記憶に新しいMF菅大輝(北海道コンサドーレ札幌)の起用も考えられる。

最激戦区となるシャドーの選手起用は、コロンビア戦での最大の注目ポイント。すでにA代表に呼ばれている久保と堂安の2人が軸となりそうだが、年代別代表で常連のMF三好康児(アントワープ)とブラジル遠征で評価を上げた食野も確かな力がある。FW登録ながらシャドーでもプレーできるFW前田大然(マリティモ)を含めて、どんな組み合わせを試すかは大きな見どころだ。

【FW】
1トップは、9月の北中米遠征と全く同じ3人を選出。その北中米遠征で一番手を担い、東京五輪世代最多の得点数を誇るFW上田綺世(鹿島アントラーズ)が先発の有力候補となる。

とはいえ、スピードに特徴を持ち、新天地のマリティモで結果を残し始めている前田や、世代屈指のストライカーと呼ばれてきたFW小川航基(水戸ホーリーホック)にもチャンスがないわけではない。これまで上田が途中出場からゴールを奪うというジョーカー的な役割で結果を残してきたことを考えると、前田や小川がスタートから行く可能性も多分にあるだろう。

東京五輪を目指すU-22日本代表として、国内でのお披露目の試合となる広島での一戦。“U-22日本代表”において昨年のアジア大会以来の指揮となる森保監督は、コロンビアを相手に誰を起用して、どんな戦いを見せてくれるのだろうか。

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