【J1展望】2ndステージ・8節|G大阪 – 清水|宇佐美は2試合連続の「左MF」が濃厚。指揮官同士の“師弟対決”も注目 SOCCER DIGEST Web 8月21日(金)19時0分配信

G大阪――パトリックを援護する倉田の動きがポイント。清水――カウンター中心ながら、バランスに注意。

J1リーグ 2ndステージ・8節
ガンバ大阪 - 清水エスパルス
8月22日(土)/19:00/万博記念競技場

ガンバ大阪
2ndステージ成績(7節終了時):10位 勝点9 2勝3分2敗 12得点・12失点
年間成績(24試合終了時):4位 勝点41 11勝8分5敗 36得点・25失点
※8月21日時点

【最新チーム事情】
●前節のFC東京戦と同様、4-2-3-1を採用か。
●リーグ戦では清水に7連勝中。
●U-18代表FWの一美和成(大津高)が練習に参加。17日の練習試合(対大阪学院大)で1ゴール。
●遠藤はJ1通算100得点まであと2点。

【担当記者の視点】
前節のFC東京戦は、宇佐美を左MFに配置し、倉田がトップ下気味でプレーする4-2-3-1を採用。十分に機能したとは言い難いが、それでもシュートチャンスは作り出しており、今節でも同様のシステムを採用する可能性が高い。

長谷川監督は宇佐美を代表と同じ左MFに置き、チャンスメイクだけでなく、ゴールも期待している。FC東京戦では、チーム最多のシュート6本を放ち、「自分の形」を見せていただけに、あとは目に見える“結果”がほしい。

攻撃面で鍵となるのは倉田だ。トップ下気味に構えながら、時に2トップのような動きも求められる。臨機応変にポジションを変えながら、パトリックを援護 できるか。運動量が豊富なだけに、果敢に裏を突く動きは有効になるはず。宇佐美にはない上下動で攻撃を活性化すれば、自ずとゴールも生まれるだろう。

清水エスパルス
2ndステージ成績(7節終了時):14位 勝点6 1勝3分3敗 8得点・14失点
年間成績(24試合終了時):17位 勝点19 4勝7分13敗 30得点・46失点
※8月21日時点

【最新チーム事情】
●田坂監督にとって師匠に当たる長谷川監督との対戦。
●カウンター中心の攻めが予想されるなか、大前の4戦連続ゴールに期待。
●ヤコヴィッチが怪我で6週間の離脱。

【担当記者の視点】
長谷川体制下の清水でコーチを務めた田坂監督にとって、G大阪戦はいわば師匠との対戦となる。ただ、「胸を借りたいと言いたいところだけど、そんな状況じゃない」(田坂監督)と下位に沈むチーム状況を強調。今節も一戦必勝態勢で臨む。

守護神の杉山力が「結果が出れば今のスタイルにもっと自信が持てる」と語るように、新体制の守備を重視した戦い方には手応えを得ている。一方でいまだ勝利がなく、苦しんでいるのも確か。アウェーで前年王者から勝点3を奪えれば、今後に弾みがつきそうだ。

G大阪相手とあってボールを持たれることが予想されるなか、攻め手はカウンター中心になるだろう。3戦連続ゴール中の大前ら、攻撃陣が少ないチャンスを決め切ることに期待したい。

また一方で、カウンター一辺倒にならないようなバランスを心掛けるべきだ。行ったり来たりの展開になれば当然、相手にもチャンスが増える。時にはライン を押し上げてコンパクトな陣形を保ちながら、相手のパス回しや宇佐美とパトリックの2トップを封じ込められるかも試合の鍵を握っている。

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