苦境続く湘南、宇佐美2GのG大阪に3失点完敗…5連敗で自動降格圏・松本との勝ち点差は「1」

明治安田生命J1リーグは3日に第30節が行われ、Shonan BMW スタジアム平塚では湘南ベルマーレとガンバ大阪が対戦した。

7試合未勝利かつ4連敗中のJ1参入プレーオフ圏の暫定16位・湘南ベルマーレが、2試合負けのない暫定11位・G大阪をホームに迎えた一戦。勝利すれば、湘南は14位、G大阪は9位に浮上することが可能な状況での試合となった。

湘南は、FW指宿洋史やMF杉岡大暉、DF山根視来らを先発で起用。対するG大阪は、FW宇佐美貴史やMF井手口陽介、MF遠藤保仁らを送り出している。

試合は立ち上がりの10分に動きを見せた。G大阪が右CKを獲得してキッカーの宇佐美が山なりのボールを蹴り込むと、味方に合わなかったボールがボックス内にこぼれる。反応した小野瀬康介が落ち着いて抑えの利いたシュートを放ち、ゴール左を射抜く。

先制された湘南はその後、ボールを保持しつつ積極的にシュートを放っていくがなかなかネットを揺らすことができない。35分には菊地俊介がボックス右に抜け出したが、一対一の場面ではGK東口順昭に軍配が上がる。

前半終了間際の46分、宇佐美が遠藤とのワンツーでボックス手前右に侵攻。右足を素早く振り抜き、追加点とした。試合は0-2でG大阪がリードして折り返しを迎える。

湘南はハーフタイム中に菊地に代えて梅崎司を投入するが、後半に入ってもG大阪が先手を取る。50分、前線で浮き球のパスを収めた宇佐美がボックス内左まで入り込み、そのまま左足シュート。自身の2得点目で湘南を突き放す。

その後、G大阪は頻繁に遠藤を経由しつつ落ち着いてボールを回す。湘南は素早い攻撃からチャンスを作ろうとするが、G大阪ゴールを脅かすには至らない。湘南が61分に山根視来に代えて古林将太を投入すれば、G大阪も68分に宇佐美に代えて渡邉千真を起用。互いにカードを切りつつ変化を付けていく。

すると、やや息を吹き返した湘南がサイドを起点として追い上げていくが、大勢には影響を与えられず。G大阪が無失点を保ったまま試合が終了した。

この結果、3試合負けなしとしたG大阪は9位に浮上。湘南との勝ち点差を「7」に広げ、残留に向けて大きく前進した。対する湘南は5連敗を喫しており、特にここ4試合では計17失点と守備の問題が浮き彫りに。J1参入PO圏の16位から動かず、自動降格圏の17位・松本山雅FCに勝ち点差1まで迫られている。

■試合結果
湘南ベルマーレ 0-3 ガンバ大阪

■得点者
湘南:なし
G大阪:小野瀬康介(10分)、宇佐美貴史(45+1分、50分)

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