G大阪、5発圧勝でJ1通算400勝 宇佐美、1206日ぶりホーム弾

◇明治安田生命J1第28節 G大阪5―0札幌(2019年10月4日 パナスタ)

G大阪はFW宇佐美貴史(27)のゴールなどで札幌に5―0と圧勝した。4クラブ目となるJ1通算400勝を達成し、暫定11位に浮上。ルヴァン杯準決勝と合わせ3連戦となる札幌に、第1ラウンドで今季最多得点を飾り、勢いを付けた。

待ちに待った瞬間だった。1点リードの後半16分。勝負を決める一撃を突き刺したのは、悩める宇佐美だった。7月20日の名古屋戦以来となるゴール。ホームで決めるのは16年6月15日の浦和戦以来、1206日ぶりだった。割れんばかりの大声援に「今までふがいなかったけど、きょうは支えてくれる方に応えることができた」と笑みを見せた。

負けられない一戦だった。9月28日、ライバルのC大阪に1―3の完敗。J2降格圏16位の鳥栖との勝ち点差は「3」に縮まった。「悔しかったし切り替えが難しかった」と本音を吐露。それでも「ダービーで負けた後だからこそ勝利を届けたかった」と自らを奮い立たせた。

宮本監督の修正力も生きた。前半からパスを受けて下がってくる宇佐美に「もっとフィニッシュに専念するように」とハーフタイムに指示。後半はより高い位置でのプレーを心掛けさせたことで、C大阪戦ではなかったゴールへ直結するプレーが何度も見られた。得点シーンは絶妙なトラップでDFを置き去りにし、ニアをブチ抜く豪快弾だった。

「自分らしい形で取れた。良いリズムになっていくのを期待している」

9月に続き、10月の日本代表にも選出されず。だが、まだ“元日本代表”と呼ばれるには早い。チームとともに、宇佐美もここから巻き返しを図っていく。

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