【G大阪】採点&寸評 残留争いに片足を突っ込む黒星…プレーオフ圏までわずか1差に

◆明治安田生命J1リーグ第25節 横浜M3―1G大阪(31日、ニッパツ三ツ沢球技場)

G大阪が7試合ぶりの黒星を喫した。ここ5試合は引き分けが続いていたが、高い攻撃力を誇る横浜Mに対し、この日はMF福田、小野瀬の両ウイングバックを下げた5バックで対応。守備から前線のFW宇佐美、アデミウソンを生かしてカウンターを狙ったが、前半38分に横浜Mのタイ代表DFティーラトンにミドルを決められて失点。さらに同8分にも失点と、ゲームプランは崩壊した。

その後、後半13分にMF遠藤、FWパトリックの2枚を投入して4バックに。遠藤の広い視野を生かしたサイドチェンジなどで流れを変え、MF小野瀬のゴールで1点は返した。しかし同33分に3失点目で万事休す。宮本恒靖監督(42)は「(1点差とし)2―2に持っていける流れだったし、選手交代もう1枚で変化を加えようと考えていたが、3失点目を少し残念な形で取られたので、結果敗戦に至った」と振り返った。順位は14位のままだが、J2とのプレーオフに回る16位の鳥栖に勝ち点1差と迫られ、残留争いに巻き込まれる状況となった。

以下は採点&寸評

宮本恒靖監督【4・5】

相手をリスペクトした守備戦術が崩れる。4バックにした後半途中からは、互角以上の戦いも。フォーメーション、戦術の再考ももちろんだが、もう一度、選手たちに自信を取り戻させることが最重要課題

GK〈1〉東口順昭【5・0】

1失点目は“苦手”ティーラトンのシュートに一歩も動けず。チャンスにつながるキックもあったが、チームを救う活躍とはいかなかった

DF〈5〉三浦弦太【5・0】

中央のスペースを埋める重要なタスクはあったが、本人はそこにとらわれてバイタルをカバーできなかったことを反省

DF〈19〉金英権【5・5】

要所に貫禄あるプレーは見せていたが、守備の崩壊を止めることはできず

DF〈27〉高尾瑠【5・0】

安定感が売りのルーキーだが、この日はミスが散見。課題の対人でも強さを見せることができなかった

MF〈8〉小野瀬康介【6・0】

5バックの右では守備に追われたが、4バックで中盤の右サイドに入ってからはのびのびと持ち味を発揮。1点差に迫ったゴールは、好判断からの突破が光った

MF〈10〉倉田秋【5・0】

この戦術の犠牲者。広大な中盤のスペースを必死に埋めようと走りまくったが、報われないままに途中交代

MF〈15〉井手口陽介【5・5】

相手に食らいつくかつての“闘犬”ぶりが戻りつつある。体のキレが出てきた中で、パスの選択にも少し余裕が出てきた。完全復活は近いか

MF〈21〉矢島慎也【5・0】

犠牲者2号。カウンターの起点となるプレーもあったが、光ったシーンは少なかった

MF〈34〉福田湧矢【5・0】

奮闘は認めるが、カウンターから前半に2度訪れたのチャンスを決めきれず。明確な課題が浮き彫りに

FW〈33〉宇佐美貴史【4・5】

ボールを持てばチャンスを膨らませたが、持たない時間の感度が低い。パスを受ける動き出しが不足しており、一つ前の選手が困るシーンが何度かあった。以前のようなキレが戻っていない今、チームを助けるランニングが見たい

FW〈9〉アデミウソン【5・0】

惜しいまでは持ち込むが、決めきれない。あと少しが足りない、物足りない時のアデミウソンだった

途中出場

FW〈18〉パトリック【5・5】

ゴールに迫るあふれんばかりの気迫を感じさせた。相手のゴールキック時、ペナルティーエリア内から出ていかずに注意されてしまうほどに…

MF〈7〉遠藤保仁【6・0】

さすがの一言

FW〈39〉渡辺千真【―】

時間短く採点なし。

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