「アウェー側は新鮮」G大阪MF小野瀬、“かつてのホーム”三ツ沢で3年ぶり弾

[8.31 J1第25節 横浜FM3-1G大阪 ニッパツ]

ラグビーW杯を前に日産スタジアムが使用できないため、アウェー横浜FM戦の試合会場はニッパツ三ツ沢球技場。ガンバ大阪MF小野瀬康介にとってはかつてのホームスタジアムだ。「2年ぶりくらいだったけど、アウェー側は新鮮」という気持ちでピッチに立った横浜FC育ちのMFが、ライバル相手に一矢報いるゴールを決めた。

G大阪は現在3-5-2のシステムを採用しており、攻撃的なポジションを本職とする小野瀬は右ウイングバック起用。「目の前の相手に負けないことだけを意識して試合に入った」。中学時代からプロ5年目までを過ごしたかつての本拠地への想いより、「ただの相手」というかつてのライバル横浜FMへの想いより、とにかく自らのプレーに集中していたという。

試合は横浜FMがボールを握る時間帯が続く中、推進力を武器とする背番号8は単独突破でカウンターの先鋒を担い、前半31分には巧みなボールキープからMF福田湧矢の決定的シュートにつなげてみせた。しかし、少ないチャンスをなかなか活かせずチームは2失点。苦しい状況のまま後半を迎えることとなった。

流れが変わったのは後半13分、宮本恒靖監督がFWパトリック、MF遠藤保仁を揃って投入し、システムを4-4-2に変えたことだった。小野瀬はサイドハーフに配置転換。本職であることに加えて「個人的にも4枚になって、サイドハーフのほうがゴールにより近い位置でプレーできる」という望みどおりのポジションに移った。

すると後半22分、遠藤とのパス交換からドリブルで相手を切り裂き、ペナルティエリア左から堅守をこじ開けた。「どうしようか迷ったけど、ドリブルで行ったら相手の股を抜けたので、相手GKを見て冷静に決められて良かった」。三ツ沢では横浜FC時代の2016年3月20日以来、約3年半ぶりのゴールとなった。

もっとも、攻勢の裏を突かれて失点したチームは1-3で敗戦。ここまで5試合連続引き分けのG大阪にとって7試合ぶりの黒星だった。今季5ゴール目にも笑顔を見せなかった小野瀬は「たらればだけど、決められるところを決めていれば。オフサイドもあったし、ポストに当たったのもあった」とチャンスを活かせなかったことを悔やんだ。

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