復帰のG大阪井手口存在感「気持ち入ったいい試合」

<明治安田生命J1:鹿島2-2G大阪>◇第24節◇23日◇カシマ

ガンバ大阪が5戦連続ドローも、一時逆転されて追いつく執念の勝ち点1をもぎ取った。

【写真】指示を出すG大阪の宮本監督

アウェー鹿島アントラーズ戦の前半33分にFWアデミウソンのゴールで先制。その後、ミスから立て続けに失点も、後半38分にFWパトリックがPKを決めて追いついた。最近3試合連続でリードしながら追いつかれていた。この日は意味のある引き分けに持ち込んだ。

宮本監督が「存在感を示した。ポジティブに捉えられる試合」と評価したのが、元日本代表MF井手口陽介だ。イングランド2部リーズから今夏に復帰後、J1では初先発でフル出場。この日が23歳の誕生日だった。井手口は「試合前(宮本)監督からターニングポイントになると言われた。気持ちの入ったいいゲームができた」。中盤の底で攻守の起点として奮闘した。

14日の天皇杯3回戦で公式戦初先発も、前半で退き、法大に敗れる屈辱を味わった。「もやもや感というか、自分が情けない気持ちが強かった」。徐々に感覚を取り戻していった。「前半に土居選手にかわされたけど、前はああいう場面でつぶせていたな、と」。貪欲な姿勢も戻ってきた。

「昨年1年はケガで苦しかった。残り全試合に絡みたい。それ以上の幸せはない」。残留争いでは暫定13位と苦しい位置にいる。帰ってきたガンバで試合に出る喜びを満喫し、逆襲に貢献する。

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