19歳・中村、ヒデ超え開幕2戦連発!五輪世代3人の侍が躍動

オランダリーグ(10日=日本時間11日、フローニンゲンほか)FW中村敬斗(19)のトウェンテは敵地で日本代表MF堂安律(21)とDF板倉滉(22)のフローニンゲンを3-1で下した。中村は3トップの左で先発すると、後半10分に先制点となる直接FKを決めた。欧州主要リーグで、日本選手が開幕デビューから2試合連続で得点したのは初めて。堂安はフル出場し、0-2の後半39分に今季初ゴール。板倉もフル出場。来年の東京五輪出場を目指す3人が競演した。

日本の19歳が史上初の快挙だ。後半10分、J1のG大阪からトウェンテに加入したFW中村が開幕戦に続いて2戦連続のゴール。鮮やかな直接FKに敵地のサポーターも静まり返った。

「イメージ通り」と自画自賛した。ゴールから約20メートル、正面左寄り位置。キッカーは事前に決まっておらず、得意な角度だったため周囲に譲る気はなかった。縦回転の右足シュートは壁を越えると、ワンバウンドしてゴール左下へ。相手GKはほとんど動くことができなかった。

3日の開幕戦では強豪PSVからデビュー戦ゴールを記録。欧州主要リーグで、日本選手が開幕戦での初出場初得点から2戦連続でゴールを決めるのは初めて。ペルージャ(イタリア)時代の中田英寿も果たせなかった。身長180センチのすらりとした体形で「対人がえげつない」と欧州の球際の激しさには戸惑いもある。それでも「ドリブルとシュートが武器」と自ら語る長所は、この2試合で存分に示した。

昨季、18歳ながらJ1で開幕戦デビューを飾ったが、1点も奪えず7月にはJ3のU-23(23歳以下)チーム行きを命じられた。G大阪の宮本恒靖監督に「堂安と比べるとまだまだ足りない」と指摘され、居残り練習でドリブルや1対1の技術を磨き、終盤にトップチームに返り咲き。11月の長崎戦でJ1初得点をマークした。

その堂安と板倉が所属する相手に快勝。「フローニンゲンは(堂安)律君もいて有名になっているし、強いイメージはあった。その相手から取れたのは相当でかい」。東京五輪で共闘する可能性もある先輩の前で、成長の跡を見せた。

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