堂安「あまり覚えていない」無我夢中の今季初ゴール

<オランダリーグ:フローニンゲン1-3トウェンテ>◇10日◇フローニンゲン

フローニンゲンMF堂安律(21)は、ガンバ大阪時代の後輩FW中村敬斗が所属するトウェンテ戦で今季初ゴールを挙げた。左CBでプレーした同僚DF板倉滉とともにフル出場。チームは1-3で敗れ、開幕2連勝とはならなかった。

トップ下で先発した堂安は、2人退場者を出して9人となった厳しい戦いの中、0-2の後半39分に得意の左足でゴール右に決めた。相手に囲まれながらも左足を振り抜いた良いゴールにも「良いゴールでした? あまり覚えていない」と無我夢中のゴールだったと話した。

前半ロスタイムに2人目の退場者となったDFテウィーリックに代わり、自身初のキャプテンマークを巻いた。「何かしないとと思って最後の30分、ピッチに立ちました」。苦しい時間帯でも「(一時的だが)キャプテンになったおかげなのか、わからないですけど」と前置きした上で「気持ち的に、自分のためにも、フローニンゲンのためにも、なんとか。サポーターがすごく応援してくれたのを感じたので。ブーイングだけじゃなくて、チームを応援してくれるね。得点した後にも拍手してくれて、そういう意味でゴールできてよかった」とコメント。キャプテンマークを巻いたことで気持ちも切れずに戦えたと振り返った。

後輩の中村のFK弾に「(中村)敬斗のFKは素晴らしかった」と称賛した。日本人対決については「特にないです。サッカー選手として、日本と違う地で戦う事ができるのはうれしいですけど、僕はフローニンゲンの選手としてピッチに立ってますし、彼はトウェンテの選手。それだけです」とコメントした。

開幕から2試合連続のフル出場となった板倉は、初めてのホームでの試合に「自分にとってすごく楽しみだった。この試合にかける気持ちも強かった。結果としては負けてしまって、悔しい思いで終わった」と残念がった。だが「これからも試合は続いていきますし、次は良いサッカーを見せたいと思います」と、ホームのサポーターに巻き返しを約束した。

堂安とは違い「絶対負けたくないという気持ちは強かった」と、中村との日本人対決を意識していたという。「開幕戦で敬斗は点を取っていたので、今回は絶対やらされない(という気持ちで望んだ)。FKを決められてすごい悔しいですけど、また次にやり返せるように。それまでに鍛え直して、次はしっかりと勝てるように頑張りたい」と闘志を燃やしていた。

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