終盤に劇的なドラマが! 井手口登場の宮本ガンバが広島を相手に先制も痛恨ドロー!

“新加入”MFを後半に投入して10番が大仕事も…
[J1リーグ第22節]G大阪 1-1 広島/8月10日/パナスタ

最終盤に、ゲームは激しく動いた。

この夏に宇佐美、パトリック、さらには井手口とかつての主軸が相次いで復帰したガンバ大阪。パトリックはサンフレッチェ広島からのレンタルで、契約上出場できないためメンバー外となったが、攻撃陣を早くも牽引している宇佐美が3戦連続の先発を飾れば、コンディション面の不安がない井手口もさっそくベンチスタートと、本拠地パナスタにポジティブな空気を運んだ。

キックオフ直後から細やかなパスワークで主導権を握ったホームチーム。12分にアデミウソンが、14分と15分には立て続けに小野瀬がシュートチャンスを迎え、21分にもCKの流れから倉田が惜しいループショットを放つなど、好機を掴む。とはいえ、的確にスペースを埋めてくる広島ディフェンスに手を焼いている印象が強く、最後の局面で精度とアイデアに欠けた。その後も押し込む時間帯が続き、宇佐美や矢島が決定機を迎えるもゴールは割れず。スコアレスで前半を折り返した。

ゼロに抑えながらも攻撃が散発のカウンターに終始していた広島は、後半に入るとプレスポイントを高めに設定し、全体のラインをグッと押し上げる。なんとか反撃の糸口を探るも、対するG大阪は迅速な攻→守の切り替えを遂行し、ピンチの芽を摘んだ。ゲームは見せ場が乏しいまま、終盤戦に突入していく。

広島が青山、サロモンソンを投入して揺さぶりを掛けると、G大阪はようやく75分に渡邊を前線に送り込んでひとつ目のカードを切る。さらに80分には高江に代えて注目の井手口を配備し、中盤の活性化を図った。それでも蒸し暑さのなかでスタミナを奪われた両雄は徐々に躍動感が薄れ、均衡を破ることができない。

そして迎えた89分、ついにパナスタが熱狂のるつぼと化す。右サイドの小野瀬が鋭い切り返しから左足を振り抜き、相手GK大迫が弾いたところを倉田がしっかりゴールに蹴り込んだ。しかし──。広島がここから粘り腰を発揮するのだ。すぐさま森島の完璧なクロスから、途中出場の新戦力レアンドロ・ペレイラが豪快なヘディングで同点弾をねじ込んだのだ。

試合はこのまま1-1でタイムアップ。終盤に劇的な展開を迎えるも、ともに最低限の1ポイントを掴んだ。

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