偉業達成の遠藤保仁、39歳にして向上心の塊。次なる目標は楢崎正剛の大記録超え「辞める気ない」

ガンバ大阪MF遠藤保仁が金字塔を打ち立てた。2日に行われた明治安田生命J1リーグ第21節のヴィッセル神戸戦で64分から出場。日本人では初の公式戦1000試合出場をマークした。

神戸戦を前に遠藤は公式戦通算999試合に出場。その内訳はJ1・620試合、日本代表152試合、リーグカップ72試合、ACL58試合、天皇杯48試合、J2・33試合、スーパーカップ6試合、クラブW杯3試合、Jリーグチャンピオンシップ3試合、A3チャンピオンシップ3試合、スルガ銀行チャンピオンシップ1試合であった。

試合はG大阪が2点リードを守りきれず、神戸と引き分ける結果となってしまったものの、「勝てる時もあればね、今日みたいな引き分けのときもありますし。サッカーはやってみなきゃ分からない」と冷静に答えつつ、偉業達成は「嬉しく思いますし、長くやれてこその数字だと思う」としみじみ振り返った。

そんな遠藤にとって1000試合のなかで真っ先に思い出す試合は、横浜フリューゲルスでのデビュー戦だという。「プロとしての第一歩なので、その試合はよく覚えている」。当時は18歳だったが「今も何も変わらない」と遠藤。「何歳になってもできればスタメンで、勝てるような試合をたくさんできればいい」と飽くなきチャレンジ精神を口にした。

J1通算記録では621試合となった遠藤。昨季限りで現役を引退した楢崎正剛氏の631試合という大記録まであと10試合に迫っている。遠藤自身は「もちろん抜きたいなとは思います」と話しつつ「こればっかりはやってみなきゃわからないので一つの良い目標として目指していければいい」と記録更新に意欲を示した。

楢崎もしかり、鹿島アントラーズの精神的支柱であった小笠原満男も昨季限りで現役を退いた。遠藤は「同い年とかね、世代が近い選手が現役を辞めたりする歳でもありますし、若い時から一緒に戦ってきたメンバーがいなくなるのは、寂しい部分はある」としながらも、「ただ、自分自身は今のところ辞める気は何もない」とキッパリ。「日々努力をして、もっとサッカーを楽しく上手くなれるようにしたいなと思います」と、今も18歳のときと変わらない向上心を持って、次の戦いに臨もうとしている。

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