復帰弾の宇佐美、どう起用? 名古屋戦は3ポジションでプレー

サッカーJ1第20節で、G大阪は名古屋と2-2で引き分けた。この試合でドイツ1部アウクスブルクから3年ぶりに復帰したFW宇佐美貴史(27)が先発。1-2の後半ロスタイムに同点弾を決めた。

「いいボールがきて、最後に決められてよかった。1点目がスムーズに出たのは個人的にもすごくいい」

右サイドのMF小野瀬が蹴ったクロスに競り勝ち、頭でねじ込んだ。得点後はゴール裏に向かってエンブレムを掲げ、敵地につめかけて「ぶちかませ宇佐美貴史」の横断幕を掲げたサポーターの期待に応えた。

この劇的弾に宮本監督は「しびれる場面で点を取る力はやっぱりあるんだなと感じた」と称賛。一方、本人は「実戦も3カ月ぶりだし、暑さも相まって最初はきつかった」と試合を通して満足なプレーができなかったと振り返っている。

この日は2トップの一角として先発。1本のロングパスで局面を打開する技術を示した一方、頻繁にボールを受けに下がり、チームが中央で停滞する場面もみられた。

初実戦の中でインサイドハーフ、トップ下とポジションを移し、チームの中での最適な活かし方は模索中。宮本監督も「速い攻撃でゴールに迫るところはなくしたくないし、そこのバランスは選手たちが見つけたり、われわれから要求をしていきたい」と口にする。

宇佐美はポジション変更に対して「臨機応変にとは思っていた。90分出られたのはポジティブにとらえている」。次節の神戸戦(ノエスタ)まで2週間、どう溶け込んでいくか。この変化がG大阪の後半戦の命運を分けるかもしれない。

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