宇佐美が復帰戦で値千金弾!G大阪が敵地でドロー…名古屋はリード守りきれず9試合未勝利に

明治安田生命J1リーグ第20節が20日に行われ、名古屋グランパスとガンバ大阪が豊田スタジアムで対戦した。

ホームの名古屋は現在リーグ戦8試合未勝利の4連敗中で、9位まで転落。さらにここまで全試合に出場していた米本拓司がトレーニング中に負傷し、全治3カ月の離脱を強いられるなど、苦しい状況が続いている。先発は前節から3人を変更。アカデミー出身の藤井陽也が初の先発入りしたほか、FC東京から完全移籍で加入した太田宏介もメンバーに名を連ねた。

対するG大阪は直近5試合で3勝1分1敗と好調を維持。11位まで順位を上げてきた。しかし、ファン・ウィジョ、オ・ジェソク、今野泰幸など主力が相次いで移籍。3年ぶりに復帰した宇佐美貴史への期待は日増しに膨らんでいる。その宇佐美は名古屋戦で先発入り。菅沼駿哉、遠藤保仁、アデミウソンもスターティングメンバーに入った。

過去55回の対戦で24勝5分26敗の両者。直近3試合でいずれも両者合わせて5ゴールが生まれるゲームとなっているが、この試合でも前半序盤に試合が動く。

名古屋は4分、エドゥアルド・ネットが相手のパスを奪うと、ジョーに縦パスを送る。ジョーのリターンを受けたE・ネットがフリーになっていた前田へスルーパス。受けた前田がゴールへ流し込み、名古屋が早い時間帯に先制点を獲得した。

しかしその4分後、G大阪がすぐさま追いつく。遠藤が絶妙なロング縦パスを送ると、絶妙なタイミングで抜け出したのはアデミウソン。GKランゲラックが飛び出したが、ボールを収めてPAを持ち込み強引に左足シュートを突き刺し、同点に追いついた。

23分には宇佐美に見せ場が訪れる。アデミウソンとの素早いパス交換から抜け出すと、並走するアデミウソンへのパスを選択せず、シュートを選択。強烈な一撃はランゲラックに防がれたが、キレの良さをアピールした。

一方の名古屋は33分に左サイドから吉田豊が折り返すと、受けたジョーが左足でフィニッシュ。しかし、これはGK東口順昭が足でストップした。

同点のまま前半を終えるかと思われた44分、シミッチから吉田、そして和泉が左サイドからクロスを送ると、ジョーがすらしたボールをファーサイドで宮原和也が押し込んで勝ち越し。名古屋が1点をリードして前半を折り返した。

後半に入ると、前半と打って変わって試合はこう着。名古屋は49分に前田直輝が右足シュート、G大阪は54分に宇佐美のラストパスを受けた矢島慎也が右足を振り抜いたが、いずれも決まらず。その後G大阪は、オランダのトゥエンテへの期限付き移籍が決定している中村敬斗を下げて小野瀬康介を投入。一方の名古屋は前田を下げてG・シャビエルを送り出した。

1点を追うG大阪はさらに遠藤から食野亮太郎を投入し、攻撃的な陣形を組む。すると、後半アディショナルタイム、高尾瑠が右サイドからクロスを送ると、待っていたのは宇佐美。ヘディングシュートを叩き込み、復帰戦で値千金の同点弾を奪取。試合はそのまま終了。G大阪が土壇場で追いつき、名古屋と2-2で引き分けた。追いつかれた名古屋はまたも白星を奪えず。9試合未勝利となった。

■試合結果
名古屋グランパス 2-2 ガンバ大阪

■得点者
名古屋:前田直輝(4分)宮原和也(44分)
G大阪:アデミウソン(8分)宇佐美貴史(90+1分)

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