ファン・ウィジョの仏移籍の裏側…韓国代表監督とボルドー指揮官の関係性が影響?

仏1部のボルドー移籍が決定したFWファン・ウィジョについて、韓国紙『スポーツソウル』は、韓国代表を率いるパウロ・ベント監督の存在が影響を与えたと伝えている。

現在26歳のファン・ウィジョは、2017年6月に2年契約でG大阪へ加入すると、2シーズン目となった昨季にクラブ最長記録タイの6試合連続ゴールを記録。Jリーグベストイレブンや優秀選手賞を受賞するだけでなく、韓国代表としても定着した。

今季もここまで明治安田生命J1リーグ全19試合に出場し、4得点をマーク。13日にパナソニックスタジアム吹田で行われたJ1第19節の清水エスパルス戦後には、チームメイトから“別れ”の胴上げをされていた。

韓国紙『スポーツソウル』は、同選手の移籍決定は、昨年から韓国代表を率いるポルトガル出身のベント監督の影響が少なからずあったと見ている。

「ボルドーを指揮するパウロ・ソウザ監督は、ベント監督と同じポルトガル出身で、ふたりは2002年の日韓W杯でポルトガル代表としてプレーし、ポルトガルサッカーの全盛期を築いた。そんな縁が、今回のファン・ウィジョのボルドー行きにも影響を及ぼしたものと見られる」

また同紙によると、今回のボルドー行きを推し進めたファン・ウィジョのエージェントは「(ソウザ監督とベント監督が)親しいかは分からない」としながらも、「ポルトガル出身の指導者同士でコミュニケーションを取ることはよくある。今回もベント監督がファン・ウィジョ移籍を含めた複数の話をソウザ監督にしたことがある」と話していたようだ。

ソウザ監督とベント監督のふたりは中国スーパーリーグのクラブを率いた経験があり、「ともにアジアサッカーを知っている」と同紙。「この縁がファン・ウィジョのボルドー行きのプラス要因となった」と伝えている。

また、同紙はファン・ウィジョ以外にも、ベント監督の意向が反映された移籍があるという。

「昨年1月のアジアカップ直後、MLSのバンクーバー・ホワイトキャップスに移籍したファン・インボムだ。彼の場合は、ドイツやMLSの複数クラブからラブコールが届いたが、最終的には、ポルトガル系の指導者がいるバンクーバーになった。バンクーバーの指揮官はポルトガル移民の出身で、カナダで生まれたマーク・ドス・サントスで、ファン・インボムを迎え入れるのにあたり、ベント監督にアドバイスを求めていた」

今冬のアジアカップで早期敗退を喫した韓国。ベント監督による改革は着々と進んでいるようだ。

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