15戦11発の“浪速のメッシ”がブレイク中 G大阪FWの衝撃ゴール動画をJリーグが公開

G大阪に新エース候補誕生、21歳の食野がゴール量産中

 “浪速のメッシ”の異名を持つガンバ大阪FW食野(めしの)亮太郎がブレイク中だ。現在、J1リーグでは8試合3得点。7試合出場したJ3リーグでは得点ランク首位タイの8ゴールを挙げている。J1とJ3で15試合11得点の21歳に注目が集まっており、全ゴールをJリーグ公式ツイッターが動画で公開した。

Jリーグは「1分でわかる 浪速のメッシ」と題して動画を公開。特にJ1で決めた3ゴールには食野“らしさ”が凝縮されている。J1初ゴールとなった5月11日サガン鳥栖戦(1-3)。後半から途中出場した食野は3点を追うアディッショナルタイムに強烈な一発を見せた。敵陣中央でパスを受けると得意のドリブルで突破し、相手のチャージにも臆することなく敵陣を切り裂く。ペナルティーエリア手前で周囲を相手5人に囲まれたが、軽やかにかわして最後は右足を振り抜き、ゴール右上に豪快な一撃を突き刺した。

今季J1初スタメンとなった6月1日鹿島アントラーズ戦(1-1)では、前半13分にこぼれ球をペナルティーエリア外から決め切り、6月22日湘南ベルマーレ戦(1-0)では途中出場で左サイドから持ち込み、DF2人を振り切ってまたもペナルティーエリア外からゴール。“浪速のメッシ”と呼ばれる食野の特徴が出た得点に、ツイッター上では「食野はうまいし、スーパーゴールが多い」「J1で決めたゴール全部スーパー」「力強いドリブル、シュート凄い」と絶賛するコメントが寄せられた。

だが、ここまで順風満帆だったわけではない。開幕当初はG大阪U-23が所属するJ3で過ごし、そこでしっかり結果を残した。3月10日の開幕戦ヴァンラーレ八戸戦(2-2)で幸先良くゴールを決めると、同31日のY.S.C.C.横浜戦(5-0)で、この日Jリーグデビュー戦となったG大阪ユース所属の弟・壮磨と“アベックゴール”を達成。J3で7戦8発の結果を残してトップチームへ昇格し、勢いそのまま頼れる存在へと成長を遂げた。

下部組織出身で同期は堂安律 祖先は江戸時代に栄えた豪商

 G大阪下部組織育ちの食野は、昨年4月8日ヴィッセル神戸戦(0-1)でJ1デビューを飾りフル出場。ルヴァンカップのグループリーグ・サンフレッチェ広島戦(3-2)でトップチーム初ゴールをマークした。中盤戦では途中出場が続いていたが、残留争いを繰り広げていた終盤戦には出番がなくなり、今季の開幕をJ3で迎えた。

下部組織時代は日本代表MF堂安律(フローニンゲン)と同期の食野。16年に飛び級昇格を果たした堂安を追い、17年のトップチーム入りからプロ3年目に頭角を現している。泉佐野市出身で江戸時代に同地を中心に栄えた「豪商」食野家の末裔であり、そのバイタリティーは先祖譲りなのかもしれない。

G大阪が売り出し中の新エース候補。韓国代表FWファン・ウィジョ、ブラジル人FWアデミウソン、今夏アウグスブルクから復帰したFW宇佐美貴史ら前線の競争は激しさを増しているが、波に乗る21歳の新星の活躍にこれからも期待したい。

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