G大阪が鹿島とドロー 宮本監督「準備してきた形は出せた」

J1第14節でG大阪は鹿島と1-1で引き分けた。札幌戦に続いての引き分けとなった一戦に、宮本恒靖監督(42)は「準備してきた形は出せた」と一定の評価を与えた。

前半は狙い通りのボール運びで主導権を握った。ボールを受けたFWアデミウソン(25)のポストを起点に、複数人がボールに関与してサイドを攻略。「札幌戦で厚みのある攻撃を出せなかった中で、この形をトレーニングしてきた」と成果を口にした。13分のFW食野亮太郎(20)の得点も、同様の形で右サイドを攻略して生まれた。

しかし、その後はミスもあって継続性を持たせられず。前半のうちに同点とされると、後半は自陣で鹿島の攻撃をしのぐ展開が続いた。指揮官は「後半は相手も攻撃に出てきて、こちらの運動量も落ちてしまった」と振り返った。

18日のC大阪戦(パナスタ)から布陣を変更し3試合で1勝2分け。走力を生かして狙いのポジションへ侵入していく新しい戦い方に、選手たちは前向きだ。MF福田湧矢(20)は「鹿島相手に、チームとしてちゃんと戦えたのは自信になる」。3戦連続のフル出場となったDF高尾瑠(22)も「そこまでやられるシーンはなかったし、いいサッカーになっていると思う」と方向性の確かさを話す。

一方、宮本監督は「攻め疲れするときに落ち着かせることも必要だし、若い選手が出ているので、その推進力を生かしたいという狙いもある」と90分を通した戦い方のバランスに焦点を当てた。消耗の激しい夏場を勝ち抜くチームになるべく、2週間の中断期間がその一歩目になる。

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