【U20W杯へ黄金世代から“金言”】遠藤保仁、ビッグクラブに行くチャンスある

U―20W杯は23日に開幕する。99年のワールドユース(現U―20W杯)準優勝メンバーでG大阪の元日本代表MF遠藤保仁(39)は、同世代のトップクラスとの対戦で課題を見つけ、自信をつかんだ大会だったと証言。決勝までたどり着けた要因も明かした。

上には上がいた。しかし遠藤にとって、世界は決して届かない場所ではないと感じた大会だった。決勝で0―4と完敗したスペイン代表のMFシャビには「本当にうまかった」と驚かされた。準決勝のウルグアイ戦では10年南アW杯で得点王となるFWフォルラン、1次リーグのイングランド戦でも2メートルFWクラウチら、その後欧州で活躍する選手と対戦。それでも「フィジカルの差は感じました。でも、他はそんなに差はないんじゃないか」と自信の方が大きかった。

当時のチームにはMF小野ら“黄金世代”と呼ばれる実力者がそろっていた。一方で決勝まで進めた理由は、それだけではない。「長い間一緒にいると、どうしてもマンネリが出てくる。でも、あのチームは、特にサブ組にうるさい選手が多かったので」

大会中にはFW播戸やDF加地らが丸刈りにしてチームを盛り上げた。宿舎ではトランプなどで盛り上がる時間も。「今とは時代が違いますけど、みんなでわいわい過ごす時間は多かった。そうやってコミュニケーションを取っていたことは大きかった」

準優勝の後には、多くの選手に飛躍のチャンスが生まれた。「あの時はみんな(海外から)オファーが来ていたと思いますよ」。自身にも海外クラブからの問い合わせがあった。当時は海外移籍を考えておらず実現しなかったが、現在の選手は違う。「今は僕らの時代より世界に発信できる。ビッグクラブに行くチャンスだってある。そんな大会にしてほしいですよね」と“後輩”の活躍に期待を寄せた。

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