「心の置きどころが分からない」G大阪は、大阪ダービーで復調のきっかけをつかめるか?

8日に行われる大阪ダービーは、苦戦が続くガンバ大阪にとって今後を占う重要な一戦となるだろう。DAZN(ダゾーン)の『Jリーグプレビューショー』で解説者の岩政大樹氏が、G大阪の不調の原因を探るとともに、大阪ダービーの見どころを語っている。

復調のキーワードは「謙虚さ」

ガンバ大阪が苦しんでいる。現在7試合勝ちがなく、16位に沈む。前節は最下位の鳥栖に1-3と完敗を喫しており、事態は深刻と言えるだろう。

苦境下で迎える今節は、ホームにセレッソ大阪を迎える。同じ大阪を本拠地とするライバルとのダービーマッチで、G大阪は好転のきっかけを見いだすことができるのか。岩政大樹氏も「この一戦がガンバの今後にとって重要な試合になる」と注目している。

「前節鳥栖に対して、非常に良くない試合をした。降格圏も迫ってきたなかで、この試合に対する危機感はガンバのほうが持っている。それをどのように好転させていけるかが、この試合の一つの見どころになると思います」

岩政氏はG大阪の不調の原因を、「心の置きどころが分からない」と独特な言い回しで表現した。

「軸となるところがないと試合の入り方が定まらない。それが心の置きどころという意味」と岩政氏は、その言葉を説明する。

「昨季の終盤は良い戦い方をしていましたが、その時は遠藤選手、今野選手を中心にボランチが定まっていて、そこを心の置きどころにできていました。ただ今年は(ベテランの)遠藤選手と今野選手では1年間は難しいという考えのもと、ボランチのところをうまく定めなければというところからスタートしたなかで、最適解が見つかっていない。守備からでもないし、攻撃も圧倒的なわけではない。パスワークも今はそこまで特長ではない。チームとして何をもって試合に挑むのかというところが、ちょっと見えづらい気がします」

とりわけ岩政氏は守備面に脆さがあると指摘する。

「特にセンターバックとボランチ、サイドバックも含め、後ろの6枚のブロックのところで定め切れていない気がします。瞬間的に展開が移り変わっていくなかで、瞬時にみんなが同じ絵を描けないと、安定した守備はできません」

岩政氏は鳥栖戦の失点場面を例に挙げながら、G大阪の守備の印象を語った。

「チームとしてのベースがないように感じます。選手個々の奮闘はありますが、周りをどう動かすのかというところまで頭が回っていない選手がいたり、声が出ていない選手がいたり、というふうに見えますね」

苦境脱却のポイントは、今季の戦いにあるという。ここまでわずか2勝と結果は出ていないものの、そのうち1勝は王者の川崎フロンターレから挙げたもの。また現在首位に立つFC東京にもスコアレスドローを演じている。

その戦いを踏まえ、岩政氏は「謙虚さ」というキーワードを挙げた。

「結果が出ているチームとの対戦では、まずはしっかり献身的に、というところに心が揃って、同じ絵の中でいい試合ができていました」

その謙虚な姿勢こそが、G大阪の復調のポイントとなるかもしれない。

カギを握るのは攻守ともにカウンターだ

今節対戦するC大阪は、ロティーナ新監督を迎えた今季、開幕からしばらくは低空飛行が続いていたが、ここへきて2連勝と調子を上げている。ここ2試合で5ゴールと、とりわけ攻撃面がよい状態にある。そんなチームに対し、G大阪はどうやって対応するべきか。岩政氏はC大阪のカウンターをケアする必要があると話す。

「セレッソが守ってからカウンターに打って出たところの、ファーストボール、セカンドボールに対して、ガンバは一番デリケートにならないといけない。そこをしっかり抑え込むことができれば、セレッソの攻撃力は半減できると思うので、そこの取り合いじゃないでしょうか」

一方で攻撃でも、カウンターが大きなカギを握るという。

「カウンターを抑え込んだうえで、カウンター返しみたいなところが一番攻撃のチャンスになるのかなと。セレッソの守から攻の時、ガンバの守から攻のところ。そこの二つ目、三つ目くらいのボールをどっちが回収するか。そのための選手たちの立ち位置が、ポイントとなると思います」

冒頭にも話していたように、岩政氏はこの戦いがG大阪の今季を左右する重要な一戦になると見ている。

「勝ったり負けたりも起こるでしょうけど、それによってチームがどう変わっていくのか。チームも監督も選手もそうですけど、これをきっかけにどのようにこれからのシーズンを戦っていくのかというところに、いろんな興味が湧きますね」

果たしてG大阪はライバルを叩き、復調の足掛かりをつかむことができるのか。注目の大阪ダービーは、18日の19時にキックオフを迎える。

カギを握るのは攻守ともにカウンターだ

今節対戦するC大阪は、ロティーナ新監督を迎えた今季、開幕からしばらくは低空飛行が続いていたが、ここへきて2連勝と調子を上げている。ここ2試合で5ゴールと、とりわけ攻撃面がよい状態にある。そんなチームに対し、G大阪はどうやって対応するべきか。岩政氏はC大阪のカウンターをケアする必要があると話す。

「セレッソが守ってからカウンターに打って出たところの、ファーストボール、セカンドボールに対して、ガンバは一番デリケートにならないといけない。そこをしっかり抑え込むことができれば、セレッソの攻撃力は半減できると思うので、そこの取り合いじゃないでしょうか」

一方で攻撃でも、カウンターが大きなカギを握るという。

「カウンターを抑え込んだうえで、カウンター返しみたいなところが一番攻撃のチャンスになるのかなと。セレッソの守から攻の時、ガンバの守から攻のところ。そこの二つ目、三つ目くらいのボールをどっちが回収するか。そのための選手たちの立ち位置が、ポイントとなると思います」

冒頭にも話していたように、岩政氏はこの戦いがG大阪の今季を左右する重要な一戦になると見ている。

「勝ったり負けたりも起こるでしょうけど、それによってチームがどう変わっていくのか。チームも監督も選手もそうですけど、これをきっかけにどのようにこれからのシーズンを戦っていくのかというところに、いろんな興味が湧きますね」

果たしてG大阪はライバルを叩き、復調の足掛かりをつかむことができるのか。注目の大阪ダービーは、18日の19時にキックオフを迎える。

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