【プレビュー】川崎Fは逆転優勝へ白星が条件…G大阪は長いトンネルを抜け出せるか?

18日に行われる明治安田生命J1リーグ第32節で、川崎フロンターレとガンバ大阪が対戦する。5日に一足早く首位の鹿島アントラーズが試合を消化し、勝ち点を70に伸ばした。残り3試合で勝ち点63の2位につける川崎Fにとっては、引き分けでも可能性を残すものの、勝利が逆転優勝へ望みをつなぐ一つの条件となった。

川崎Fはリーグ戦で12試合負けなし。8月5日に行われた第20節、FC東京との多摩川クラシコから無敗を継続している。リーグだけで見れば好調と言えるが、2大会連続のファイナル進出を目指した天皇杯では準々決勝で敗退、JリーグYBCルヴァンカップでは決勝に駒を進めたものの、セレッソ大阪に0-2で敗れ、クラブ史上初タイトル獲得を逃した。

鬼木達監督が試合後に「焦りがあったかもしれない」と語れば、エースの小林悠も「硬さはあった。ミスも多く、いつもどおりのプレーができていない選手が多かった」と振り返るように、初タイトルを目前にしたチームは、開始直後に思わぬミスでC大阪に先制点を献上すると、最後までゴールを奪えず。大舞台の勝負弱さを露呈する結果となった。一方で、この試合でGKチョン・ソンリョン、MF大島僚太がケガから復帰し、阿部浩之も戦列復帰。全勝が求められる残り3試合で貴重な戦力がカムバックを果たしている。

今節のG大阪戦も逆転優勝を手繰り寄せるために負けられない一戦。引き分け以上で鹿島の今節の優勝決定を阻止できるが、万が一敗れた場合は、その時点で鹿島のリーグ連覇が決定する。ベテラン・中村憲剛が「内容よりも勝ち点3をどれだけ取れるか」を終盤戦のポイントに挙げたように、この大一番で“勝負弱さ”を克服することが最大のカギとなる。

一方のG大阪はリーグ戦で7試合勝利なしで10位と低迷。前節のベガルタ仙台戦は、前半に長沢駿の今季リーグ10ゴール目となるヘッドで先制するも、直後に失点。結局引き分けのまま動かず、1-1で引き分けた。結果は伴わない状況が続くが、遠藤保仁は「攻撃に少しバリエーションが出てきた」と改善の兆しを口に。約3週間のインターバルを経て臨む川崎F戦へ「しっかりと良い準備をして、フィジカル面でも合わせてやっていきたい」と意気込む。長谷川健太監督も「残り3試合、なんとか勝利を取れるように、全員でしっかりと準備して、なんとか良い形でフィニッシュできるように皆で戦っていきたい」と発破をかけた。長いトンネルから抜け出し、良い形でシーズンを終えられるか。残り3試合にラストスパートをかける。

前回対戦は6月25日の第16節。市立吹田サッカースタジアムで行われた一戦は、アウェイの川崎Fが中村憲剛のゴールで先制したが、G大阪は長沢のヘッドで同点に追いつき、1-1のドロー決着。今回はいかなる結果を見るか。試合は18日14時に、等々力陸上競技場でキックオフを迎える。

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