浦和とG大阪のシーソーゲームはドロー決着 土壇場でG大阪・呉屋が劇的同点弾

スコアレスの前半から一転、「先手」の浦和にG大阪が追いつく打ち合いの展開に

 J1第30節の浦和レッズ対ガンバ大阪が22日に行われ、3-3の引き分けに終わった。浦和は3度に渡ってリードを奪ったものの、G大阪が後半アディショナルタイムにセットプレーで追いつき、台風21号が接近した雨中の激闘は痛み分けに終わった。

水曜日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝で上海上港(中国)と激闘を繰り広げた浦和だが、スタメン変更はFW武藤雄樹からFWズラタンに入れ替えた一人のみ。堀孝史監督は良いリズムを継続するメンバーを起用した。

前半は全体的に浦和が上手くゲームを運びながらスコアレスで終わったが、試合は後半に入って目まぐるしく動いた。まずは後半5分、中央のコンビネーションでG大阪の守備陣を突破した浦和はMF長澤和輝が放ったシュートを相手GK東口順昭が弾いたところに詰めたFWラファエル・シルバが押し込んで先制。しかし、G大阪もその4分後、DF初瀬亮のFKをファーサイドで折り返したところに合わせたFWファン・ウィジョが決めて同点とした。

次に先手を取ったのも浦和だった。同19分、長澤からのパスをペナルティーエリアすぐ外の左45度で受けたR・シルバが、カーブを掛けた芸術的なシュートをファーサイドに流し込んで勝ち越した。しかし、G大阪はまたしてもその4分後、右サイドからのセンタリングをFW赤崎秀平が右足ボレーで突き刺して同点ゴールを挙げた。

興梠が今季20得点目も呉屋の一撃で再び同点

 3度目のリードを奪う立役者となったのは浦和のエースだった。同28分、中盤で前を向いた柏木と阿吽の呼吸で抜け出した興梠に絶妙なスルーパスが通ると、興梠は飛び出してくる東口と入れ替わるようなシュートを決めてゴール。自身キャリア初となるシーズン20得点目で前日に並ばれていた得点王レースで再び単独首位に立ち、浦和が3-2と勝ち越した。

このまま浦和勝利かと思われた後半アディショナルタイム、G大阪は右CKを得ると中央へ入ったボールに途中出場のFW呉屋大翔が頭から飛び込んでゴール。3度に渡るビハインドを全て追いついたG大阪が敵地で引き分けに持ち込んだ。

一方、リーグ優勝の可能性が消滅して来季のACL出場権へわずかな望みをつないでいる状態の浦和は、得点王を争うエースのゴールこそ得たものの、勝ち点3を奪い切ることができなかった。

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