ルヴァン杯準決勝への勝ち上がり条件は? 浦和とG大阪は勝利必須、川崎と仙台有利か

3日に準々決勝第2戦の4試合開催 神戸とC大阪のカギはアウェーゴール

 国内三大タイトルの一つ、ルヴァン杯は3日に準々決勝第2戦の4試合が行われる。第1戦の結果を受け、その勝ち上がり条件はどのようになっているのだろうか。

ともに第1戦をスコアレスドローで終えたのが、ヴィッセル神戸対ガンバ大阪と、セレッソ大阪対浦和レッズの二つのカードだ。第2戦はG大阪と浦和がそれぞれホームでの戦いを迎えるが、神戸とC大阪の大きなカギになるのはアウェーゴールだ。ともにホームで勝ち切れなかったとはいえ無失点に抑えており、アウェーで1点でも取れば引き分けでも勝ち抜けることができる。

逆に言えば、G大阪と浦和は勝利が絶対条件になる。G大阪は攻撃陣が準決勝進出へ導くゴールを生み出せるか。前掛かりになりすぎれば、神戸の前線には元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキや元日本代表FWハーフナー・マイクといったワンプレーでゴールを生み出す力を持つストライカーがいる。虎視眈々と一撃を狙う点取り屋に細心の注意を払いながら試合を進める必要に迫られそうだ。

また、浦和とC大阪のゲームは代表招集と負傷者といった欠場者の影響も受けるゲームになる。C大阪は中盤の核であるMF山口蛍とチーム内得点王のFW杉本健勇を日本代表招集で欠く。浦和もDF槙野智章が同じ立場だが、MF柏木陽介、MF宇賀神友弥、DFマウリシオ、DF那須大亮と主力に故障者が続出している。最終ラインはDF森脇良太が復帰する可能性が高いが、初戦で途中出場したユース所属のDF橋岡大樹が起用されることもあり得る。互いに苦しい台所事情のなかで、準決勝進出に向けて争う構図となる。

大久保が古巣・川崎戦で大活躍なるか

 第1戦で2点差がついたのは、川崎フロンターレ対FC東京の“多摩川クラシコ”と、ベガルタ仙台対鹿島アントラーズの2カードだ。それぞれ、ホームの川崎と仙台が2点差で勝利しているだけに、FC東京と鹿島は第2戦では少なくとも2点差での勝利を手にしなければいけない。

特に優位なのは、アウェーゴールを与えずに2-0勝利をしている川崎だろう。MF中村憲剛、MF大島僚太といった両プレーメーカーを温存しながらも、MF家長昭博の2ゴールが光った。第2戦でアウェーゴールを奪えば、その優位はさらに大きくなる。一方のFC東京は、ゲームメーカーのMF高萩洋次郎を代表招集で欠き、MF中島翔哉もポルトガル移籍でチームを離れた。古巣対決になるエースFW大久保嘉人が劣勢を覆すほどの大活躍を見せられるか。MF太田宏介のセットプレーも含め、早い時間のゴールでプレッシャーを掛けたい。

また3-1で勝利した仙台は、優位であるものの油断のできない立場だ。鹿島にとってホームでの2-0勝利は現実的なスコアになる。それだけに仙台は、守備を軸にしながらゲームを進めて時間の経過を味方につけたい試合になる。一方の鹿島は、DF昌子源、DF植田直通のセンターバックコンビを代表招集で欠いている苦しさが初戦に出てしまった。初戦は途中出場のFW金崎夢生などの攻撃陣が前半のうちに1点を取れば、仙台に強烈なプレッシャーを掛けられるだけに、そのプレーに注目が集まる。

浦和が連覇を果たすか、それとも…

 昨季は浦和が延長戦、PK戦の末にG大阪を下し、ルヴァン杯と名称が変わっての初代チャンピオンに輝いている。今季、浦和が連覇を果たすのか。G大阪のリベンジ、鹿島やFC東京の王座奪還があるのか。あるいは、他のクラブによる初優勝があるのか。注目の一戦は、9月3日に一斉に開催される。

■ルヴァン杯準々決勝第1戦のスコア(左がホーム側/8月30日)
神戸 0-0 G大阪
C大阪 0-0 浦和
川崎 2-0 FC東京 [川崎=家長昭博2]
仙台 3-1 鹿島 [仙台=奥埜博亮2、中野嘉大 鹿島=土居聖真]

■ルヴァン杯準々決勝第2戦
鹿島×仙台 18:00キックオフ(カシマ)
浦和×C大阪 18:30キックオフ(埼玉)
G大阪×神戸 19:00キックオフ(吹田S)
FC東京×川崎 19:00キックオフ(味スタ)

■大会日程
準決勝第1戦 10月4日
準決勝第2戦 10月8日
決勝 11月4日(埼玉)

リンク元

Share Button