【J1展望】2ndステージ・3節|G大阪 – 横浜|懲罰交代となった宇佐美が名誉挽回を図る。一方の横浜は“中村&ファビオ”の2ボランチに注目 SOCCER DIGEST Web 7月18日(土)16時31分配信

G大阪――ミーティングの効果がピッチ上に現われるか。横浜――負の流れを止められるか。

ガンバ大阪
2ndステージ成績(2節終了時):8位タイ 勝点3 1勝0分1敗 4得点・4失点
年間成績(19試合終了時):4位 勝点35 10勝5分4敗 28得点・17失点

【最新チーム事情】
●名古屋戦で守備を怠り、今季最短で交代となった宇佐美。指揮官と話し合い、今節では再び先発に。
●17日にチームミーティングを開き、チームの問題点を確認。
●両サイドのSBをこなすオ・ジェソクが先発の可能性も。
●2戦連続ゴール中のパトリックは、横浜戦で2試合2ゴールと相性が良い。

【担当記者の視点】
前節の名古屋戦で“それ”は起こった。後半途中にライン際で長谷川監督が宇佐美に守備の指示を送るも、それに応えなかった宇佐美は“懲罰交代”となった のだ。一時は両者の間にわだかまりが生じたかに見えたが、その後に話し合いの場を持ち、宇佐美が猛省する形で事態は収拾した。その意味で、エースにとって 横浜戦は名誉挽回の場となりそうだ。

スタメンはいつもの顔ぶれながら、オ・ジェソクが復調しており、SBのどちらかで先発する可能性もある。大森が前節の名古屋戦で今季初ゴールを決めたのは好材料のひとつ。2列目の得点力不足は深刻なだけに、これを機に改善されるか。

19日の横浜戦(H)を皮切りに、22日の鳥栖戦(H)、25日の神戸戦(A)、29日の新潟戦(A)と、中2日~3日の過密日程だ。そうした事情もあ り、17日にチームでミーティングを開き、チームが抱える問題点を確認した。全員で意識を共有した結果が、どのような形となって顕在化するか注目だ。

横浜F・マリノス
2ndステージ成績(2節終了時):14位タイ 勝点1 0勝1分1敗 1得点・2失点
年間成績(19試合終了時):6位 勝点27 7勝6分6敗 22得点・19失点

【最新チーム事情】
●前節・柏戦で、警告2枚で退場処分となった小林が出場停止。右SBには三門が入るだろう。
●セットプレーからの失点が続き、高さ対策の意味合いもあり、栗原が4月18日の浦和戦以来、14試合ぶりに先発復帰する見通し。
●栗原の先発復帰によってファビオがボランチへ。中村と新コンビ結成。
●前節は無得点に終わったが、攻撃陣の状態は悪くない。特に藤本の好調ぶりが光る。

【担当記者の視点】
不動の右SB小林の出場停止を受け、ボランチの三門が右SBに入り、空いたボランチの一角にはCBのファビオが収まり、中澤とのCBコンビに栗原が復帰。目新しいチーム編成で難敵G大阪戦に挑むことに。

守備面の連係に若干の不安を残す一方、左足首を痛めていたアデミウソンの先発復帰が濃厚で、藤本が好調をキープし、怪我明けの中村も本来のパフォーマン スに近づきつつあり、攻撃面に関してはポジティブな要素が多い。アウェーゲームといえども、スタートから積極的な姿勢を見せて先制点を奪いたい。

課題はセットプレーの守備。思い返せば、前回対戦(第1ステージ・14節)で終盤の遠藤のFKからパトリックに決められて以降、その後の甲府戦、鹿島戦、神戸戦、第2ステージに入ってからの山形戦、柏戦と、すべてのゲームでセットプレーからゴールを許している。

G大阪戦から続く負の流れを、G大阪戦で止められるか――。堅守を伝統とするチームとしては、プライドを賭けて無失点に抑えたうえで、勝利を掴み取りたい。

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