ガンバ大阪が劇的ゴールで競り勝つ…負傷のDFファビオが決勝弾/J1リーグ第17節

■J1第17節 仙台 2-3 G大阪

仙台:西村(76分)、大岩(80分)

G大阪:オウンゴール(9分)、井手口(70分)、ファビオ(90+1分)

明治安田生命J1リーグ第17節が7月1日に行われ、ユアテックスタジアム仙台ではベガルタ仙台とガンバ大阪が対戦。試合は3-2でG大阪が勝利を収めた。

仙台は現在6勝3分け7敗で12位。前節では攻撃陣が機能して2得点を挙げたものの、カウンターから4失点を喫し5試合ぶりの敗戦となった。守備面の整備を急ぎ、上位争いへの参入を狙う。一方のG大阪はMF堂安律が海外移籍を果たし、FWパトリックとDF丹羽大輝の移籍も決まった。そうした中でも、厚い選手層を生かして盤石の戦いを見せたい。

仙台ボールでキックオフ。G大阪はサイドを起点として序盤から攻勢に出る。立ち上がりの時間帯に続けざまにシュートを放って仙台ゴールを脅かした。すると4分、ヘディングで競り合ったG大阪DFファビオと仙台FWクリスランが出血。一時ピッチを出て治療に当たったが、やがて両名とも頭に包帯を巻いてプレーに復帰した。

そして9分、G大阪FWアデミウソンが左サイドのスペースへ出されたパスに追いつき、グラウンダーのクロスを供給。すると、クリアを図ったDF増嶋竜也の足に当たってボールはゴールへと突き刺さった。オウンゴールという形でG大阪に先制点がもたらされることとなった。

11分には仙台DF永戸勝也が足を押さえて倒れ込み、プレー続行不可能に。14分にDF蜂須賀孝治と交代になった。その直後にはFW石原直樹も接触プレーで倒れ込むなど、序盤から激しいぶつかり合いが繰り広げられた。

24分、左サイドから攻め上がった仙台。クリスランがバイシクルシュートを試みるもジャストミートせず、こぼれたところをMF三田啓貴が強烈なシュート。これをGK東口順昭がわずかに触ってコースを逸らし、ボールはポストを叩いた。仙台にとっては最初の決定的な場面だったが、G大阪は東口のスーパーセーブで事なきを得た。さらに41分には蜂須賀が強烈なミドルシュートを放つも、これも東口に阻まれた。試合はG大阪の1点リードで折り返しを迎えた。

エンドが変わって後半、仙台が攻勢を強める。蜂須賀やMF中野嘉大が起点となり、幾度となくチャンスを演出していく。シュートまで持ち込む場面も多かったがフィニッシュの精度を欠き、G大阪も堅い守備で仙台の攻撃を跳ね返していった。すると70分、逆にG大阪が一瞬の隙を突く。右サイドでボールを受けたアデミウソンがクロスを送ると、走り込んだMF井手口陽介がダイレクトで蹴り込んだ。これが決まってG大阪が2点をリードした。

苦しい展開となった仙台は76分、右サイドから蜂須賀がクロスを供給。ゴール前でフリーになっていたMF西村拓真が難しいバウンドに合わせてシュートを放つと、ボールはゴール左隅へ。仙台が1点を返して1-2となった。さらに80分にCKを得た仙台は、三田が低いクロスを上げると、ニアサイドで石原がDFと絡み合いながらスルー。ボールはファーサイドのDF大岩一貴の前へと転がり、これを大岩が冷静に決めて仙台が追いついた。

10分間で追いついて勢いに乗る仙台だったが、アディショナルタイムに突入した直後の90+1分、セットプレーから失点を喫する。MF藤本淳吾のキックにファビオがバックヘッドで合わせ、G大阪が再びリードを奪った。これが決勝点となり、3-2でアウェイのG大阪が勝利。仙台は前節に引き続いて失点がかさみ、守備面の課題が浮き彫りとなった。

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