【広島】G大阪・パトリック獲得!降格圏17位低迷でJ1残留切り札に

 現在J1で17位とJ2降格圏に沈む広島が、6月末でG大阪との契約が切れるブラジル人FWパトリック(29)を獲得することが21日、分かった。広島は現在12得点と得点力不足に泣かされており、J1残留の救世主として期待。近日中にも獲得が正式に発表され、広島でのデビューは夏の登録期間となる7月下旬になりそうだ。

 複数の関係者の話を総合すると、14年から今季までG大阪でプレーするパトリックの広島加入が決定的となった。6月末にG大阪との契約が満了するため、J2も含めて複数のチームが獲得に動いていた。

 広島の今季の助っ人外国人はMFミキッチ、フェリペ・シウバ、FWアンデルソン・ロペスの3人でスタート。リーグでは14位タイの12得点と攻撃陣が不振。当初は韓国人を中心としたアジア枠の選手獲得を目指していた。だが、諸条件などで折り合わず、方針を転換。J1で96試合30得点と抜群の実績を誇るブラジル人FWの獲得に急きょ乗り出し、4人目の外国籍選手(今季からJリーグは5人まで外国籍選手の保有が可。ベンチ入りと出場は外国籍3人、アジア枠またはJ提携国1人の4人まで)を獲得した。デビューは7月下旬予定だ。

 昨年10月に右前十字靱帯(じんたい)損傷、右外側半月板損傷で全治8か月の重傷を負ったFWは、今季はG大阪と半年契約を締結。今月1日には6月いっぱいでの契約満了が発表され、「チームを去ることはさみしいですが、サッカー人生では起こりえること」とコメント。家族も含め、親日家のブラジル人は引き続きJリーグでのプレーを希望し、オファーを待っていた。13年にもシーズン途中で甲府に加入し、5得点でJ1残留に貢献した残留請負人に期待がかかる。

 広島は元日本代表DF塩谷司のUAE1部アルアイン移籍が決定。守備面ではDF丹羽(G大阪)獲得にも動いている。Jで実績のあるパトリックが17位と不振にあえぐチームを救う。

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