【J1採点&寸評】G大阪×鳥栖|首位浮上に貢献した攻守の両輪に「7.5」。MOMは豪快ボレー弾の日本代表MF

G大阪――守備陣ではファビオ、東口、中盤では倉田に輝き。

[J1リーグ12節]G大阪 3-0 鳥栖/5月20日/吹田S

【チーム採点・寸評】
G大阪 7
序盤は攻め込まれる時間が続くも堅い守備で撥ね返し、カウンターで先制。さらに4分後に追加点を挙げてからは盤石の試合運びで強さを見せつけた。質の高いハードワークで圧倒。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 7
ビッグセーブを連発してゴールを死守。クロスやセットプレーも相手のパワーに臆することなく対応し、つけいる隙を与えなかった。

DF
2 三浦弦太 6.5
自らの奪取からカウンターで攻め上がり、好クロスで貴重な先制点をアシスト。守備でもファビオとバランスよく連動してシャットアウトした。

3 ファビオ 7.5
圧倒的な対人の強さでマッチアップしたチョ・ドンゴンを完全に封印。ビルドアップでも起点となるボールさばきで攻守に存在感を発揮した。

4 藤春廣輝 6
左サイドを上下動して倉田をサポート。その快足が攻守においてチームの大きな武器になった。

22 オ・ジェソク 6.5
まともにクロスを上げさせず、崩される場面はほぼなし。吉田との1対1も完勝し、無失点に貢献した。

MF
7 遠藤保仁 5.5
中盤4人が流動するようポジションチェンジを繰り返し歯車として機能したが、イージーなパスミスも目立った。

8 井手口陽介 6.5
ピンチにもチャンスにも顔を出し、両チームトップの運動量は圧巻。ピンポイントクロスで3点目も演出した。

10 倉田 秋 7.5
馬力のあるドリブルで縦横無尽に駆け回ってチームに流れを呼び込み、勝利を引き寄せる2点目をゲット。

25 藤本淳吾 5.5(74分OUT)
自由に動き回る倉田をアシストする動きを続けるも、自らが起点となる場面は見られず。オン・ザ・ボールで違いを見せたかった。

G大阪――適材適所の人材配置とシステム変更。指揮官の采配が冴える。

FW
53 赤﨑秀平 6(59分OUT)
前線から自陣深くまで追い回す献身的な守備で貢献。攻撃でもゴール前まで迫っただけに1点が欲しかった。

20 長沢 駿 7(90+3分OUT)
長身を生かしたヘディングで値千金の先制点と3点目をゲット。ハイボールの競り合いでも強さを見せた。

交代出場
FW
9 アデミウソン 6(59分IN)
抜け出す場面もあったがオフサイド。ダメを押すゴールに期待がかかったが、ストライカーとしての怖さは見せられず。

MF
39 泉澤 仁 5.5(74分IN)
左からカットインしてのシュートは少しもたつき、相手DFに防がれた。ペナルティエリア内での迫力を出したい。

FW
13 呉屋大翔 -(90+3分IN)
1分もたたずに試合は終了し、ボールには触れられず。それでも故障から復帰の今季初出場は大きな一歩。

監督
長谷川健太 6.5
中盤を前節のひし形からボックス形にチェンジ。相手によってMFのタレントを活かせるように戦術変更し、着実にその能力を引き出した。

鳥栖――攻勢の時間帯での決定力が大きな差に。

【チーム採点・寸評】
鳥栖 5
攻め込む時間帯もあったがモノにできず、決定力の差が大きかった。流動的なG大阪の中盤を捕まえきれず、奪いどころを定められずに不安定な戦いになった。

【鳥栖|採点・寸評】
GK
33 権田修一 5
フィードのミスもあり、3失点はGKとして落第点。流れを変えるセーブを見せたかった。

DF
3 フランコ・スブットーニ 5
空中戦の強さも見られず、不用意に前に出てバイタルエリアを空けてしまうことも。まだチームにフィットしていないよう。

5 キム・ミンヒョク 5.5
長沢の動きをとらえきれずに先制点を献上。ビルドアップでのミスもあり、安定しなかった。

13 小林祐三 5
サイドの攻防で倉田、藤春のコンビに対し後手を踏んだ。倉田にプレッシャーをかけきれず2失点目を許した。

23 吉田 豊 5.5
スローインからの流れで対応しきれず許したクロスが2失点目を招いた。攻撃ではアーリークロスをピンポイントに合わせられなかった。

MF
4 原川 力 5.5
得意のプレースキックでも決定機は演出できず。流動しながらハードワークするG大阪の中盤を抑えきれなかった。

6 福田晃斗 5
後半の終盤にはゴール前でビッグチャンスもあったがトラップ、シュートともに精度を欠いて不意に

7 鎌田大地 5(83分OUT)
中央でボールが収められず、FWと連係しての崩しも見られず。後半のミドルシュートもビッグセーブに阻まれた。

14 高橋義希 5.5(72分OUT)
相手中盤が流動的に動くなかで、捕まえる相手をはっきりできなかった。倉田を止めきれなかったところが1失点目につながった。

鳥栖――小野のアクシデントは痛恨。イバルボはシュート0本に終わる。

FW
9 チョ・ドンゴン 4.5
ほとんど前線で起点になれず。前半のヘディングもGKに阻まれ、後半に相手ミスから得た決定機もモノにできなかった。

40 小野裕二 4.5(34分OUT)
チョ・ドンゴンにピンポイントクロスを送るなど技術の高さは見せたが、前半途中での交代。負傷が完全には癒えていなかったようだ。

交代出場
FW
32 ビクトル・イバルボ 5(34分IN)
小野のコンディション不良により緊急出場。投入直後こそパワーを見せて起点を作るも、徐々に存在感を失った。シュート0本では物足りない。

MF
50 水野晃樹 6(72分IN)
ドリブルで右から左に流れてクロスを上げるなど、攻撃にアクセントをつけた。それでも決定的な仕事はできず。

FW
22 池田 圭 ―(83分IN)
DFを引きつける動きで福田の決定機を演出するもゴールには届かず。短い時間ながら吉田のクロスに合わせてヘディングシュートも放ったが、劇的な変化は引き起こせなかった。

監督
マッシモ・フィッカデンティ 4.5
完全に復調していなかった小野を先発させたことが裏目に。前半途中で交代枠をひとつ使う羽目になったのは痛恨だった。

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