【札幌vsG大阪プレビュー】札幌は10日にルヴァン杯がなく調整十分…藤本淳吾や泉澤仁の存在感が増すG大阪

■北海道コンサドーレ札幌 前節は今季のリーグ戦初無失点試合を達成

【プラス材料】
前節はJ1残留争いのライバルになり得る相手、18位大宮との直接対決を1-0のスコアで勝利した。重要な試合で勝利を収めたことでチームには勢いが芽生えそうな気配だ。

加えて、この試合で今季のリーグ戦初無失点試合を達成。堅守を売りにしていたチームだけに、完封での勝利は手応えになったはずだ。

また、今週は水曜日にルヴァン杯の試合が組まれておらず、前節から中7日で調整ができたため、万全の状態でG大阪に挑めると言っていい。水曜日には負傷が癒えたマセードが全体練習に合流し、G大阪戦出場に向けて意欲的なアピールを見せていた。最終ラインを始め両アウトサイドもポジション争いが激しくなり、チームとしては好循環が生まれつつある。

【マイナス材料】
基本的にはマイナス材料はあまり多くはない。ヘイスがまだ復帰しておらず、ブラジル人選手がなかなかそろい踏みとならないものの、ジュリーニョ、マセードが着実にコンディションを高めている。

あえて挙げるならば、故障者が多いなかで、ある程度メンバーを固めながら試合を戦ってきたため、菊地直哉やマセード、さらには前節の完封勝利に大きく貢献したベテランMF河合竜二などをどのように起用していくのかが悩ましいところだろう。

また、降格圏から勝ち点が多少、離れているとはいえ、ここまでフルパワーで戦い、悪くない戦績を収めながらも15位にとどまっているというのは歯がゆいところだろう。ここから他チームが連係を高めていくだろうことを踏まえると、より勝ち点を積まなければいけない。

文:totoONE編集部

■ガンバ大阪 最近は攻撃陣のコンディションが充実

【プラス材料】
ACLこそグループステージ敗退に終わったが、Jリーグでは好調をキープしている。前節の清水戦のように苦しい展開のなかでも1-1で勝ち点を積み上げられていることがチームの勢いを持続させている理由の一つだ。

特にここ最近は攻撃陣のコンディションの充実が見られる。それに伴い厚みのある攻撃を仕掛けられるようになっているのはプラス要素と言える。藤本淳吾や泉澤仁がその筆頭株だ。なかでも最近のJ1リーグでも存在感を示してきた藤本がいかにピッチで輝けるかは、攻撃を加速させる上で不可欠な要素だろう。直近の済州戦では途中出場となっており、連戦とはいえ体力的な問題はないと考えても“結果”が期待される。

札幌との対戦は2012年の8月以来。J1で札幌に負けたのは2002年の8月が最後で、同年10月以降、5試合戦って4勝1分の負けなしと相性はいい。

【マイナス材料】
グループステージ突破をかけて大量得点を目指して戦った直近の済州戦は0-2と完封負け。攻撃への姿勢を強め、果敢にゴールを目指したものの「ゼロ」に終わった現実は真摯に受け止めなければいけない。形が作れていたこと、個の質が高まっている事実を、いかに結果につなげていくかはJリーグの戦いで見直すべきところの一つだ。

特に、今節よりU-20日本代表メンバーの堂安律、初瀬亮、市丸瑞希の3名がU-20ワールドカップ出場のため、しばらくの間チームを離れることになる。とりわけ、ここ数試合、先発を飾り好調を見せていた堂安の欠場は痛手と言える。

その穴をチームとしていかに埋めていくか。けがからの復帰後、未だ完全にはキレを取り戻していないアデミウソンの復調具合も気になるところだ。

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