痛恨ドローでG大阪崖っぷち!悪夢の吹田…“魔た魔た”勝てず/ACL

アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグH組第5戦(25日、G大阪3-3アデレード、吹田ス)H組のG大阪はホームでアデレード(豪州)と3-3で引き分け、自力での決勝トーナメント進出がなくなった。MF遠藤保仁(37)がPK失敗するなどミスが重なり、後半ロスタイムに追いつかれる悲劇的展開。これで昨年、開場した吹田スタジアムでACL本戦は6戦未勝利だ。G組の川崎はアウェーで水原(韓国)に勝ち、1次リーグ突破に大前進した。

ミスが続き、みすみす勝ちを逃した。2点リードを追いつかれてなお何とか勝ち越して迎えた後半ロスタイム。セットプレーから失点し、悪夢の痛恨ドロー。吹田がまたもため息に包まれた。

「しようがない。いい形で試合に入れて、2-0で賢い試合運びはできていたと思う。でも、もっと賢くできたと思う」

MF遠藤が肩を落とした。2点リードを追いつかれたあとの後半13分、その主将がPK失敗。右上に大きく外す、名手らしからぬキックだった。「いつも通り蹴ったつもりだったけど、変なところに当たってしまった。自分のミス」。その後にFW長沢のゴールで勝ち越したものの、あのPKさえ決めていれば…と悔いが残る。

序盤の2得点で漂った快勝ムードを一変させたのもミスだった。前半終了間際の43分、DF金正也が最終ラインで足を滑らせて転倒。ボールを奪われ、失点に直結した。「滑ることが最近多かった。自分自身のミス」。2-0はサッカーで最も危険なスコアといわれるなか、反撃の機運を芽生えさせてしまった。

吹田スタジアムのACL本戦は、昨年から6戦未勝利の2分4敗とまさかの鬼門状態。試合後はサポーターからブーイングも聞かれた。自力突破はなくなり、5月9日の最終戦で済州(韓国)に大勝して、なおかつアデレードが江蘇(中国)に負けるか引き分けなければ決勝トーナメント進出はかなわない。遠藤は「点差が開いた勝利が必要になる。しっかりやりたい」と懸命に前を向いた。崖っぷちからはい上がってみせる。

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