G大阪、ACL決勝T出場に暗雲…痛恨被弾でドロー、自力突破消滅

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017グループステージ(GS)第5節が25日に行われ、ガンバ大阪(日本)とアデレード・ユナイテッド(オーストラリア)が対戦した。

今月11日のGS第4節で江蘇蘇寧(中国)にアウェイで0-3と完敗し、痛恨の3連敗を喫したG大阪。4試合を終えて1勝3敗の勝ち点「3」でグループHの最下位に沈んでいる。ただ、江蘇蘇寧が4連勝で早々とグループ首位通過を決めた一方で、他3クラブは混戦状態に。G大阪はアデレード・ユナイテッドと済州ユナイテッド(韓国)を1ポイント差で追うが、残り2試合で連勝すれば決勝トーナメント進出となる状況だ。

重要なホームゲームに臨むG大阪の先発メンバーには、GK東口順昭や遠藤保仁、井手口陽介らが名を連ね、21日の明治安田生命J1リーグ第8節大宮アルディージャ戦で2ゴールを挙げた堂安律も先発出場を果たした。

スコアは開始早々に動いた。6分、遠藤の左CKに反応した長沢駿がニアサイドへ飛び込むと、相手GKよりも高い打点からヘディングシュートを突き刺して先制に成功する。さらに12分、右サイドでのスローインからペナルティーエリア右外でボールを持った堂安が、思い切りよく左足を一閃。無回転の強烈なミドルシュートが突き刺さり、2-0とリードを広げた。堂安にとってはACL初ゴールとなった。

しかし前半終了間際、最終ラインの金正也が足を滑らせて自陣でボールを失うと、クロスからセルヒオ・シリオに右足シュートを決められて1-2。1点差で前半を終えた。

2-1で迎えた後半、追加点を奪って優位に試合を進めたいG大阪だったが、次のゴールはアデレード・ユナイテッドのものだった。54分、ジョーダン・オドハーティに強烈なミドルシュートを決められて2-2の同点に。ホームで2点差を追い付かれる、苦しい展開となった。

それでもG大阪は57分、オ・ジェソクがペナルティーエリア右側で倒され、PKを獲得。絶好機を得て、遠藤がキッカーを務めた。しかし、シュートは枠の右上へ。G大阪は勝ち越すことができなかった。

2-2のまま、試合は終盤へ。G大阪は77分、右サイドからのクロスに飛び込んだ長沢が合わせてゴールネットを揺らし、3-2と勝ち越しに成功する。勝利に向けて大きな1点を奪い、リードを保ったまま、4分と表示されたアディショナルタイムを迎えた。

最後に落とし穴が待っていた。90+1分、アデレード・ユナイテッドのセットプレーからババカル・ディアワラにヘディングシュートを決められ、スコアは3-3に。G大阪はパワープレーを敢行したが、試合は引き分けに終わった。

G大阪は1勝1分け3敗の勝ち点「4」。アデレード・ユナイテッドは同「5」となっている。G大阪はGS最終節、5月9日に行われる済州ユナイテッドとのアウェイゲームに決勝トーナメント進出を懸ける。そしてG大阪の公式戦次戦は30日、明治安田生命J1リーグ第9節で横浜F・マリノスとアウェイで対戦する。

【スコア】
ガンバ大阪 3-3 アデレード・ユナイテッド

【得点者】
1-0 6分 長沢駿(ガンバ大阪)
2-0 12分 堂安律(ガンバ大阪)
2-1 43分 セルヒオ・シリオ(アデレード・ユナイテッド)
2-2 54分 ジョーダン・オドハーティ(アデレード・ユナイテッド)
3-2 77分 長沢駿(ガンバ大阪)
3-3 90+1分 ババカル・ディアワラ(アデレード・ユナイテッド)

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